『ショートバス』@ゴールド劇場(12:55〜)

WTCの跡地*1の映像が出てきて、ああそういえば昨日は9/11だったと気がついた次第。6年前、その何日か後に登る予定だったんだけどね。  
ホントにヤッてる&エロエロシーン満載映画として話題先行しちゃってますが、決してポルノ映画ではありません。カラミがあんなにリアルで赤裸々で時には笑いをとってしまうようではポルノとしては失格(笑)。あと言われてるほどそういうシーン少なかったし。女性陣はポルノ映画には出れないタイプの方ばかりだし(失礼)監督の好みか(笑)男の子は皆カワイイんだけど*2。変な色眼鏡で見なければ、あたたかいヒューマン・ストーリーなのだと思います。ただ、これが大ヒットして各回満席・好評につきロングラン上映決定とかいうのもコワイ気がする(笑)。SEXに関してまだまだまだまだオクテな日本人には、受け入れがたい部分が多い映画であることも否めない。『ヘドヴィグ〜』は好きでもこれはちょっと、ていうひとが多いかも。
ま、わたくしといたしましては、周囲にゲイやらおかまや両刀*3がいるおかげで、どうということなく観れました。

全体としては、SEXという行為を通してひとはどこまで本当の自分をさらけ出せるのか……そこに愛はあるのかい?(笑/失礼)。
ひととひととの本当の繋がりの在り方を見せてくれる映画、ということかな。具体的な方法というか解決策といったものは何も明示されてないんだけど(汗)ラストの大団円の皆の満ち足りた表情で、こちらもなんかほんわか幸せ気分になれたので、それでいいんだと思う。そういう曖昧さもこの映画の魅力のひとつ。もともと映画なんてみんなそんなもんだ(笑)。
男同士の3Pとかオーガズムを得るための訓練とか、通常で考えればちょっと赤面モノだけど、ここでは実にユーモラスで愛おしい。男3人でアメリカ国歌を高らかに歌いながらフェラとか(爆)すっごい楽しそうだし(みんな素で笑ってる気がする)、オーガズムを感じる訓練はトイレであることをするんだけど、思わず頑張れって言いたくなっちゃうくらい。しょっぱなの美形のゲイのジェイムズのアクロバティックな自慰行為は、何故かデジャヴ。ゲイの友達*4にそれを話したら「何言ってんの。あれはあたしも挑戦したのよ。でも身体固くて腰痛めたって話、前にあなたにしたでしょ」………ああ、そうだったのか。
最初に書いたけど、男の子たちがみんなカワイイやらカッコイイやら。なんでゲイにはイイ男が多いんだろ。*5オットの友人の友人がこれまたゲイで、倒れそうになるよなイイ男でねえ。世の中何か間違ってる気がする(笑)。
とにかくそんなカワイイゲイのカップル・ジェームズとジェイミーが、窓越しに見つめ合うシーンが素敵。切なくってもどかしくて泣けてしまいました。
あと、一番セクシーなシーンだと思ったのが主人公ソフィアとジャスティンがキスするとこ。はっきり言ってブスなソフィアと、綺麗な(と私は思う)ジャスティン、この2人のキスは他のどんなSEXシーンよりもパッションがあってドキドキ。このジャスティン(サロン“ショートバス”のオーナー)は、ジャスティン・ボンド自身が演じてるというか、“本人役”なんだけど、素顔も素敵。めちゃめちゃ好み。
で、彼が映画のラストで歌う〔IN THE END〕が名曲です。
そうそう、この映画の一番のお勧めどころは音楽なのよ(笑)。内容的には、誰にでも「観て観て!」とは勧め難いんだけど(爆)サントラは是非聴いてみてほしい。


耕史君の観たもの聴いたもの感じたものを共有したいと思いつつ、「これはちょっと……」と二の足を踏んでる方々へ。

「何でも一度はクチに入れてみるものよ。不味かったら素直に吐き出せば済むこと。そこを吐き出さないもんだから、日本人はややこしいことになるの」

ゲイの友人の言葉です。ま、参考にも何にもならないかもしれませんが。
http://shortbus.jp/

*1:グラウンド・ゼロ”とはあまり言いたくない。私はナショナリストではないけど「Remember Pearl Harbor」と言われりゃ「No more HIROSHIMA」と即答したい派なので。

*2:ゲイ用のポルノってことか(爆)

*3:つい最近、同僚のRENちゃんがカミングアウト。正直ちょっとびっくりした(笑)。彼女はヤンママ・母子家庭・昼も夜も仕事して3人の子供を育ててるスゴイやつです。尊敬。

*4:公開初日にこの映画は鑑賞済。

*5:映画の出演者がリアルでゲイなのかは知りませんが。