『キャバレー』@愛知厚生年金会館(18:30〜) 1F-R-30・31

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サダヲちゃんと奈津子さんに限るわこれ。この2人がキャスティングされてなかったらいったいどうなったことやら。あと何が不満って未來君の歌も踊りも少ないっっ少なすぎるっっ。
松尾さんがカーテンコールで〔妖怪人間べム〕を歌ってくれました。お元気そうで何より……………あれ?てことは、休憩のアナウンスの松尾さんの声は生だったのか?


コメディのお芝居の中で歌をちょろっと歌うんならあの程度でもいいけど、これ一応ミュージカルでしょ?。もうちょっと歌頑張ろうよ。朗々と歌わなくったっていいんだからさ音はちゃんととろう。サダヲちゃんと奈津子さんの歌と、その他主要キャスト以外のアンサンブルのコーラスはすっごいよかったのになあ。演出面や台詞では結構楽しめたので残念。 
でも白い猫はよくわからんかったなー。映画も今までの舞台も観てないので既出の演出だったら失礼。お化け猫は最初「???」だったけどMCのひとことで納得。「ユダヤ人よりまし」ってずきんと来たわ。あと、シュルツがユダヤ人と知れるとこ。ナチ党員のエルンストがそれで体から煙出しちゃうんだけど(笑)観客は普通に笑うんだけど、私は笑えんかった。オットも。ハーケンクロイツネタも前述のお化け猫も、みーんな笑ってるの。ここでそんなに笑っていいのかってとこで爆笑で、非常な違和感を感じました。それに、あれだけナチスユダヤ人ネタを笑い飛ばしてるのに、クリフの『わが闘争』ネタには無反応ってどうよ。爆笑とまではいかなくてもあれは「クスッ」と笑うべきでしょう。まさか『わが闘争』を知らないってか?。
観客に毒吐いてしまいました。私の周囲で過剰に馬鹿笑いするお嬢さん方が非常に多くて*1閉口してたのよ。
松雪さんはこの時代の雰囲気が合ってるし、歌も踊りも頑張っててどこもかしこも素敵なんだけど、色気&パンチ不足。きれいに丁寧にまとまりすぎちゃったかなあ。未來君は『OUR HOUSE』や『TOMMY』のアッキー状態!!!もの足りん!!!演技がすっごいよかっただけにあーーーーもう。
とにかくサダヲちゃんと奈津子さんのこれでもかってな吸引力がひときわ際立った舞台でした。別格という言葉がふさわしい。
オットが観劇後にこんなことを。
「こんなに歌がまずいミュージカル初めて観たで。俺、山本耕史に対する認識改めるわ。あいつは相当上手いんやなあ」
ここで耕史君の名前出されてもなあ(笑)。


11/1 0:05
友から貰ったコメントやメールを読んで書き足したくなった。
歌は少々下手でも何か伝わってくるものがあれば、伝えたいという気持ちが感じられればいいんだと思う。そういう見方も必要なんだろうなって。誰も彼もが祐さんや歌穂さんや市村さんみたいに歌えるわけじゃないんだし。*2
サダヲちゃんや奈津子さんだってめちゃめちゃ歌が上手いってこともないんだよね。ただ歌にせよ演技にせよ“伝える力”が桁違い。他のキャストは歌ってるだけ………というか歌うだけでせいいっぱいで“何かを伝える”余裕がなかったように思いました。


http://www.parco-play.com/web/play/cabaret/

*1:一番初めに笑い出して一番最後まで笑ってる。観劇中のあんなにうるせー笑い声初めて聞いた。

*2:上手くなくてもいいといってももちろん限度はあるんだけれども(^_^;)