『演劇界』2009年2月号

演劇界 2009年 02月号 [雑誌]

演劇界 2009年 02月号 [雑誌]

まだ勘三郎さんのインタしか読んでませんが。10月の平成中村座での仁左さまとのエピがいいなあ。勘太郎君のも。

初日に挨拶に行ったら由良之助役の仁左衛門さんが目も合わさずにさっと逃げたんです。で、思い出したんですよ、判官役は江戸時代の昔から昼には帰るものだったって。すべては、判官この人のためにやる、それが『忠臣蔵』ですから。歌舞伎座の楽屋と違って、中村座は部屋を仕切っただけの楽屋ですから声は筒抜け。顔だってすぐに見えちゃうんですから、意識して顔を合わせず話をしませんでした。挨拶はすべてが終わってから。そんなふうにしていたら、判官と由良之助、ふたりの気持ちが全員に浸透し、水を打ったように静かな楽屋になったんです。また、僕が判官の拵えで楽屋を出ていこうとしたら、息子(勘太郎)が正座をし、深々とお辞儀をして送り出してくれた。照れるけど、いい息子をもったなと思いましたよ。

いい息子にいい嫁さんも来るようで何より。恒例“10の質問”で「人生最後の食事、さて何を?」に対し「好江(奥様)の朝ごはん」ですって。ひゅーひゅー。
次号は“色悪の魅力”で仁左玉インタあり。買わなきゃー。