『ドロップ』@伏見ミリオン座(12:50〜)

体調がほぼ平常に戻ったので出社したけど、何故か異様にヒマで2時間だけ仕事して早退。
まっすぐ家に帰るのも何なんで『ドロップ』鑑賞。
まず思ったことは、てめえらどこがちゅーぼーだあくぉらぁ!(笑)。いやーてっきり高校生の話だと思ってたんで。まあ『エリートヤンキー三郎』に比べれば可愛いもんだけど。こういう内容で実年齢に近いキャストだと生々しくなるから、あえて、ということもあるのかも。
実は全然期待してませんでした(爆)。それが観てびっくり。なかなかの完成度ではありませんか。単純な青春グラフィティなんだけど、脚本良し演出良しキャスティング良し*1。台詞回しのテンポの良さはさすが芸人品川。彼のアクションシーンに対する姿勢にも大いに同感。私もジャッキー・チェン世代なので、ハリウッドのCG攻勢やカット割りでお茶濁しには辟易なんだよね。
敵だった不良が友達になったり、友達のために負けるとわかってるケンカに出かけるというビーバップ以来のセオリーを受け継いでるのも嬉しい。でも注目すべきはビーバップのイケてない部分を集めた感じなとこ(笑)。近々の不良モノだとクローズがあるけど、クローズが甲子園ならこっちは草野球といったところか。てっぺん取るとかシマ仕切るとかの政治が無い。「ケンカすんのにそんなに理由がいんのかよ」が口癖の達也(水嶋ヒロ)。愛すべきバカ達の楽しい映画です。

ちょっと気になったのは「人はそんなに簡単に死なねえよ」という台詞。これがヒデさん(上地雄輔)の件への伏線になってくからはずせないと思うけど、もう少し掘り下げないと今時のガキ供は間違った認識をするんじゃないかと。ビーバップの頃は、観客にまだ最低限の良識があったけど、今はホントにやっちゃうバカガキが多いからなあ。実際バットであんな風に頭殴ったら死ぬに決まってんじゃん。
で、そのヒデさんの上地。ヒロシ(成宮寛貴)たちの兄貴的存在をかなりの好演。彼、ホントに巧いんだよね。
ヒロ君とナリィの鉄板イケメンコンビは見事にはじけてて、こういう役の方が実は合ってるんじゃないかと思ったり。理人より断然達也だ。ヒロ君がド金髪でイカレポンチでバット振り回してんのよ。たまらんて。ハイもローもミドルもドロップも素敵。さすがサッカー国体レベル。ガラスの割れた車のフロントへ足から飛び込んで助手席に収まるシーンはお見事。ヒロ君のアクションシーンだけ集めてDVD作りたい(爆)。
ゲストも色々面白かった。藤本(FUJIWARA)のケツなんか観たくないんだけどな(笑)。村上(森三中)のファミレスコスに「ドムみてぇ」と不良の誰かが突っ込むシーンで爆笑。でも爆笑は私ひとり(汗)。ファーストガンダム観てないとわかんないか?。そう、まだ春休みで観客の大半が小中高のガキどもなのでした。
http://www.drop-movie.jp/

*1:年齢のことはさておき、各自見事にハマってると思う。原作知らないけどね。