『没後150年 歌川国芳展』@大阪市立美術館(13:30頃〜)

新感線の前に浮世絵観賞。ちなみに耕史君が音声ガイドをやるから急遽観に来たわけではありません(笑)。『国民の映画』も新感線もソワレしか取れなくて、ついでになんかないかと探したのがこれでした*1水無月memorandumの“その他予定”にずっと前から書いといたもんね。へへん(なに)。
何から何まで国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳国芳。堪能。
あと1時間早く入ればよかったなあ。土曜日だからわりとひとが多くて、並んでじっくり観てたら3時間があっという間。美人画はちょい流し気味にしたのにね。もし平日に来てたら確実に4時間はかけると思う。
全期間展示の作品は19。あとの約200点はまるっと入替。観終わって売店で図録見本を繰ってたら、カウンター内の若い館員のにーちゃんと会話がはずみ「後期も是非」と言われました。来たいけどねー名古屋だしねー。相国寺のと合わせて来れないかな。あっ、あっちも前後期か。そりゃそうか(汗)。
以下、お気に入り。

  • 『清盛入道布引滝遊覧悪源太義平霊討難波次郎』………雷好きだねえ国芳は。劇画のひとコマみたい。リンかけの見開きズシャア!みたいな*2(わかるひとにはわかる)。
  • 『相馬の古内裏』………あまりにもポピュラーで何ですが。以前、亀ちゃんが『BRUTUS』で瀧夜叉姫になってこの絵とコラボしておりました。さすが浮世絵コレクター。歌舞伎でいうと『忍夜恋曲者』。4、5年前に時蔵さんと松録さんで観ましたね。
  • 源頼朝卿富士牧狩之図』………大判六枚続きの大パノラマ。今にも動き出しそう。
  • 『和田合戦義秀惣門押破』………飛ぶ瓦。壊れる門扉。折れる柱。なぎ倒される鎧兜の武者達。上を下への大騒ぎの見事なストップモーション。武者達のモブシーンは宮崎アニメもかくや。
  • 役者絵全般………名前観てるだけで楽しい。武者絵も何かと歌舞伎に繋がってるのです。
  • 『子供火消し 八番組ほ組か組わ組た組』………単純にかわゆい。
  • 摺物全般………贅沢の極み。空摺(エンボス)が素晴らしい。
  • 『化物忠臣蔵』………オットと大笑い。おかるがろくろっ首(笑)。
  • 『たとゑ尽のうち』………猫物は選びに選んでこれ。だって3枚揃って観れるなんて!。
  • 『勇国芳桐対模様』………今は盛りの国芳一門お練りの図。

以前、プログレでダイナミックな国芳横尾忠則みたいと書きましたが、当の横尾忠則国芳門下の芳年の影響を強く受けてるんだよね。実は私も芳年の方が好きだったりする(汗)。
約200点、全て国芳かと思いきや、たった1枚弟子が描いた絵があります。それは国芳の死絵。華やかな『勇国芳桐対模様』の後に静かに1枚。これが展示の最後の作品。良い構成でした。
耕史君の音声ガイドは23点35分。&プロローグと番外編。テレビのナレ同様、相変わらず目的の邪魔をしない素敵なナレでした。弟子の芳宗は6回登場します。江戸っ子です(笑)。でももうちょいべらんめえが強くてもよかったかも。青山様みたいな(わかるひとにはわかる)。
自分用お土産を少々。
国芳展オリジナルの讃岐和三宝糖の干菓子と京都・松榮堂の匂い袋。匂い袋の猫は『たとゑ尽のうち』の“猫も食わない”。図録はもちろん購入。
オットはクリアファイルやらはがきやらミニトートなんぞを買っておりました。
耕史君の音声ガイド、CDにして売ってくれないかしら(笑)。

*1:『国民の映画』のときは開催前で本日に。

*2:いやあんな手抜き(爆)ではなく雰囲気としてね。