『日独交流150周年記念 ハンブルク浮世絵コレクション展』@相国寺承天閣美術館

http://www.shokoku-ji.or.jp/information/news/110521.html
国芳展前期記事でつぶやいた国芳展後期と抱き合わせの予定が、諸々の都合でこっちだけになりました。国芳展後期は静岡も東京もあるのでね。行かないかもしれないけど(爆)。
いやー空いてた空いてた(苦笑)。国芳展よりは遥かに小規模なので、かぶりつきでじっくり観ても所用時間2時間。でも山椒は小粒でピリリとの体で、通好みの(と私が勝手に思ってる)逸品ばかり。大満足。まあ東京ではとっくに終わってますからね、由来やなんだかんだの詳細は割愛。関連記事リンク張っとこう。
http://www.fujitv.co.jp/event/art-net/go/1080.html
やはりがっつり林忠正絡んでます。

以下、お気に入り。

  • 摺物全般………今回摺物の数がハンパない。国芳展の摺物なんぞ目じゃないわ(失礼)。もともと売り物じゃないから絶対数が少ないのになんだこれ。北斎歌麿、豊国、国貞、広重、北尾重政、魚屋北渓、谷文晁、渡辺崋山、鈴木其一、河鍋暁斎。北渓の『三十六禽続』の猫の後ろ姿のキュートなこと。後期展示の初代〜八代団十郎の摺物帖観たいわー。
  • 校合摺全般………単に激レアなので。国芳前期展の『東都冨士見三十六景 新大はし橋下の眺望』の校合摺もありました。
  • 画稿&版下絵全般………通常の浮世絵展ではほとんど出てこない部類で、校合摺より更に激レアなので。国芳の『脇差を振り上げる武士』は画稿(ラフスケッチ)→版下絵と観れて眼福。完成品はないのかな?。『小野篁と閻魔』の完成品も観てみたい。
  • 『冨嶽三十六景 礫川雪ノ旦』(北斎)………こんな雪見をしてみたいといつも思う1枚。『冨嶽三十六景』の中ではマイベスト。
  • 『名所江戸百景 王子装束ゑの木 大晦日の狐火』(広重)………星が瞬く夜空の下の無数の狐と狐火。ファンタスティック。
  • 八犬伝之内芳流閣』(国芳)………国芳後期展の展示だったのでここで観れてラッキー。
  • 『熊坂長範と牛若丸』(版下絵/月岡芳年)………芳年の版下絵が観れるなんて!。同題材で他の構図の完成品は観たことあるけど、断然こっちの構図の方がいい。大判二枚続で漫画の見開きページみたいで迫力満点。色が付いたら更に凄いだろうなあ。これも完成品はないのか?。