中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露『第四十八回吉例顔見世』夜の部@御園座(16:00〜) 2F-11-9・10


鬼一法眼三略巻 菊畑
虎蔵実は牛若丸:菊五郎/皆鶴姫:時蔵/腰元白菊:右近/笠原湛海:彦三郎/吉岡鬼一法眼:左團次/智恵内実は鬼三太:仁左衛門/他
初見です。御園座では18年ぶりの演目ですから。
仁左さまが愉快。いい役ですねー智恵内って。カッコカワイイというか。端正で気品があってコンパクトな(爆)菊五郎さんの虎蔵との主従関係がすごいしっくりきました。時蔵さんの皆鶴姫がとっても可愛くて素敵。梅枝君が来てるから彼でもいいんじゃないかと思ったけどなんの、まだまだおとーさんでオッケー。


口上
勘太郎改め勘九郎/幹部俳優出演
もちろん菊五郎さんの仕切りです。昼の部も是非、とおっしゃってました(苦笑)。ま、口上のある夜の方が人気なのはしょうがないやね。
とにかく勘九郎さんは真面目で勉強熱心でというお話で終始。勘九郎君らしいや。あと、だいたいが親戚(笑)。


義経千本桜  道行初音旅 川連法眼館
佐藤忠信佐藤忠信実は源九郎狐:勘太郎改め勘九郎静御前七之助亀井六郎:萬太郎/駿河次郎:亀三郎/源義経菊之助/他
久々に四の切の音羽屋型、からの中村屋型。よく観るひとにとってはかなり違うとな。ご本家の菊ちゃんと松緑さんでも微妙にやり方が違うとな。実は基本の音羽屋型を観たことがないので(汗)映像でもいいから観たいわ。
観たことあるのは、勘三郎さんの中村屋型と亀ちゃん(当時)と海老蔵澤瀉屋型、つまり猿之助型。中村屋型は、基本の牧歌的メルヘンの枠から出ず、あくまでも人と狐の狭間の表現でケレン味はないのですが、勘三郎さんの源九郎狐は圧倒的な存在感でした。猿之助型はそりゃもう一大スペクタクルで、人はどっかいっちゃって、それこそ人智を超えた狐の表現に特にリキ入れまくりで、視覚的にはこっちに軍配でしょうね。でも“源九郎狐”としては、あたりまえだけど、勘三郎さん>>>亀ちゃん>>>>>>海老蔵。さて、勘九郎君はどの辺だろ。とか考えつつ観ておりました。
そういや「出があるよ!」の「出」にかぶるくらいで源九郎狐が階段から出てきましたけど、そんなタイミングでしたっけ?。
まあ何はともあれ、勘九郎君、襲名おめでとうございます!。


余話。玉さまもおっしゃってましたが、ホントに歌舞伎と源平は切っても切れません。本日も源平まみれ。