『ロックオペラ モーツァルト』ルージュバージョン@梅田芸術劇場メインホール(12:00〜)

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演出:フィリップ・マッキンリー/上演台本:吉川徹
音楽監督前嶋康明/振付&ダンスプレイスメント:TETSUHARU/美術:松井るみ/照明:高見和義/音響:山本浩一/衣裳:有村淳(宝塚歌劇団)/ヘアメイク:宮内宏明
出演:山本耕史サリエリ)/中川晃教モーツァルト)/秋元才加鶴見辰吾キムラ緑子高橋ジョージ菊地美香/AKANE LIV/酒井敏也/コング桑田/湯澤幸一郎/北村岳子/北原瑠美/上山竜司栗山絵美平田小百合/高橋竜太/大野幸人/他

a boy meets a boy。素敵な相互作用。嬉しい化学反応。
耕史君とアッキーを観ていてそんなことを思いました。
マイ初日&楽が大千秋楽。ルージュ・インディゴそれぞれ1回ずつですけど両方観れて良かったです。フレンチミュージカルというカテゴリーはさっぱりわからんのですけど、レビュー的なモノと思っとけばいいのかしら。モーツァルトについての知識は、『M!』観てるし映画の『アマデウス』観てるし、何より耕史君ファンには『毎日モーツァルト』がありましたから、舞台の進行なんか把握しなくても無問題。ただただぼーっとうっとり眺めておりました(爆)。歌舞伎的に言うと、主役ふたりのしどころを楽しむという感じですね。『M!』と違うとか深みがないとかほざく前に楽しんだもん勝ちでしょう。
しかし金かかってる舞台だよねえ。美術も衣裳もすっごい好みでそこも見所でした。楽曲に関しては、友が仏版CDをダビングしてくれたんだけど、何故か大嫌いなK-POPにしか聞こえなくてどうしようかと思ったわよ。でも生で日本語で聞いたら無問題。ま、好きな声で歌われればさ(苦笑)。
メインキャストにドリさんがいる安心感はハンパないです。湯澤さんお初で、異常に仕事ができるひとだと感心しきり。サリエリの真似が、ちゃんと耕史君とアッキーのツーパターンになっててそれがまた似てて芸が細かいったら。ただね白塗りのローゼンベルク伯爵のキャラにどうしても右近さんが見えてしまって。それは2週間前に新感線を観てしまった私の責任(爆)。秋元が頑張ったねえ。AKBの看板外しても舞台の世界でやってけるんじゃないかな。先日秋元康が「AKBはもうネタ切れ」とラジオで語ってたそうだから*1そろそろこの先考えた方がいいと思うわ。あと、ダンサーの方とかオペラ界の方と宝塚の方とか不勉強で存じ上げない方々が多かったけど、全体的にレベルが高くて大満足のキャスティング。そんな中ひとりロッカーだった高橋ジョージに拍手。あ、そうそう、コングさんえらいこと関西弁うまいやんかネイティブ並やんかと思ってパンフ見たらネイティブやった。あれ東京でウケたんか?。ほら関東人て関西弁嫌いやん。バラエティ関西弁まみれやのに。
さてさて、久々のアッキーの生歌。というか久々のアッキーのモーツァルト。もちろん『M!』のモーツァルトとは別物です。『M!』より更に自由で自由で可愛くて可愛くて無邪気なモーツァルト。あちらから解放されたような印象を受けました。にしても声変わってないよねえ。突き抜けて壁に跳ね返って後ろから突き刺さるどこまでも真っ直ぐなハイトーンボイス。耕史君の声質と全然違うんですけど私は好きです。それぞれの個性ですからね。声も歌い方も表現方法も。何もかもが全く同じモーツァルト、全く同じサリエリなんてありえないって。アッキーのモーツァルトがいて耕史君のサリエリがいる。耕史君のモーツァルトがいてアッキーのサリエリがいる。ミュージカル界ではオフビート的な存在のふたりだからこそ成立したキャストだと思います。“ロックオペラ”ならオフビートじゃなきゃ。
ソワレ記事には山本耕史オタモード全開で書き殴る予定です。

*1:オット情報。