メ〜テレ 『相棒 season11』#19終 酒壺の蛇 20:00〜21:54

彼女は泣いている。
彼からの「あなたが嫌いだ」という別れの手紙を読みながら、悲しみに暮れている。
彼女が本当に愚かならば、あの手紙には怒りを覚えるだろう。
彼ほどの男が、わざわざ手紙を彼女に残す。
その意味がわかったからこそ、彼女は泣いている。
それでも彼女を愚かと言うなら、それはひととしてではなく“女”としての。だって女の特権でしょう?世の男どもが言うように。
愛する男のためなら殺人も厭わない、究極の純粋な女心なのです。
考えることをやめてしまった女。考えることをやめても生きていける国。愚かであやふやで自由な国。彼はほんの少し、そんな愚かさに憧れたのかもしれない。でも彼は母国へ帰る。自由ではない国に帰る。それが国のためだから。
彼を利用してカイトパパ(石坂浩二)はCIAとのパイプを作った。それは日本のためなのだろうか。
「あなたの在任中のことだけでしょう」と大河内(神保悟志)。
やはりそんな小者か?。
こんなとき、ふと思う。官房長(岸部一徳)ならどうしただろうか………。
なんちて。
「自由で前向きで明るいのが特命係」by角田課長(山西惇)。
いいこと言うなあ課長。
シリーズ初期は“ふたりだけの特命係”なんてサブタイがついてました。最近は“チーム特命”ですね。狭い特命部屋で密談でぎゅうぎゅうぎゅうぎゅう(笑)。今回は特に事件が事件だけに総力戦でとっても良かったです。
『相棒』も随分趣が変わってきました。そう、時代は移りゆきます。カイト君(成宮寛貴)は巷では色々言われてるようだけど、新しい風は必要なのです。まず若くないと(爆)。ぴっちぴちの30歳はこれから伸びるのよ。何よりあの杉下右京(水谷豊)が選んだんだから。これ重要。
半年後のseason12、お待ち申し上げております。


余話1。「神戸と連絡を密にする」by大河内。にやにやにやにや。言いたいことは山ほどあるけどやめときましょう(笑)。
余話2。星野真里ちゃんはこういう愚かで可愛い女をやらせたら天下一品。