CBCテレビ 『空飛ぶ広報室』#7 21:00〜21:54

録画済。


「死なないために」
そして、死なせないために。
全く関係のない他人を助けるために、いつその時が来るのかわからないのに、日々厳しい訓練をこなす人々がいることを忘れてはいけない。
鷺坂一佐(柴田恭兵)は“あの時”岐阜基地にいたんですね。そして待たなければならなかった。
阪神淡路大震災。即座に動かなかった自衛隊に批判が殺到しました。「動かなかった」のではなく「動けなかった」ことを知らないクズメディアを筆頭にそれに便乗した一般のバカども。当時、ツイッターがあったら、災害情報の交換以前に批判ツイで埋め尽くされたんだろうなあ。
参照ブログ
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20100202/1265044473
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20100225/1267091161
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20100226/1267185271
自衛隊に全く責任がないというわけではありませんが、自衛隊に指示を出す政府と自治体の不手際が際立ってるのは間違いない*1。更に自衛隊の意外な権限のなさ。自衛隊を律する法律の不備は、私たちの安全に対する不備になると思います。組織の人員が優秀でも、組織を率いる人々が個々のアイデンティティに拘って、組織を無能にする。50年前の*2内閣及び軍部となんら変わってない(怒)。
そんな当時じゃ、このドラマは成り立たなかったでしょうね。阪神淡路大震災後、自衛隊の権限が見直され東日本大震災では迅速に救助活動が行われた。それでも自衛隊への批判がなくなったわけじゃない。
パイロットだったとき、自分達が表に出ないなんて当然だと思ってました。前に稲葉さんが言ってたみたいに広報なんかしなくても任務は任務だし、一般の人にどう思われてようが関係ないと思ってた。でも今、広報官である自分は、すごくすごく伝えたい。現場で働いている隊員達の思いをもっともっと知ってほしい」
私も知りたい。いや、国民は知らなければならない、というか知る権利があるんだから。自衛隊への興味云々以前に、税金がどう使われているかという点でもね。現在の防衛費、約4兆7000億円です。
「絶対稲葉さんですよ!」
「稲ぴょん!い〜な〜ぴょーん!」
稲ぴょん(新垣結衣)の影の広報活動に無邪気に喜ぶ空井二尉(綾野剛)。
ほんの何十秒かの映像の間違いを正し、きちんと伝えることで、こんなに喜ぶひとが、ひとたちがいることを忘れてはいけない。

*1:県知事がアカで、自衛隊の防災訓練参加拒否って唖然茫然(怒)

*2:阪神淡路大震災の1995年から数えて。