西原理恵子『西原理恵子の人生画力対決5』

西原理恵子の人生画力対決〈5〉

【登場漫画家】
高井研一郎／さいとう・たかを／山口晃／島本和彦／藤田和日郎／ヤマザキマリ／安彦良和／福本伸行／板垣恵介／吉田戦車／伊藤理佐／（巻末にホリエモン長野刑務所面会編あり）
3、4と知らない漫画家が何人かいて寄る年波には勝てないなと思ったけど、今回まるで無問題。というか最も恐れていた出来事が。とうとうとうとう安彦先生を呼んできやがったよ八巻（もう呼び捨て）。山口先生は『できるかな』流れで予想はついたのでまあ良しとしましょう。しかしながら、山口先生は本当に絵が巧い。スケルトンの宇宙戦艦ヤマトてなんだよもう。自分で言うのもなんだけど、高校生まではわりと絵が巧くて、年賀状に友達からリクエストされたアニメや漫画のキャラのイラストをよく描いたんです。ヤマトももちろん描きました。外身だけで大変でした。それを中身までってなんだよもう。

思うにちばてつや先生や安孫子先生は私達の神様であるが、それは八百万の神様である。この手の神様には多少何かしても許しがある。
少年ジャンプみたく、対戦相手がどんどん無限にでかくなる。今回は本当にヤバイ。
一神教である安彦良和。敵に回すは彼の後ろにいる地球上全てのアニメファンとガンダム原理主義者。

よくわかってるじゃんか。

そして会場に先生登場。会場中がスタンディングオベーション＆ガンダム主題歌熱唱＆万歳三唱＆ビッグウェーブ。
安彦先生、ニコリと笑って手をふる。会場中が泣きながら手をふり返す。
自分らで企画して人集めて会場決めて、こんなアウェイ見たことないっっ！。

「あのー安彦先生は私を知ってるんですか？」
「えーそりゃもうもちろん」
「じゃあなんでこんな所にのこのこと」
「赤紙が来てしまったから、これはもう逃げられないなあと」（にこにこ顔の安彦先生）
何か真面目に勘違いしてるみたいだからほっとこう。

安彦先生　「焼酎おかわり」
会場中から　「かわいいー」
私はレッサーパンダかなんかと勝負してるんでしょうか？やってらんねえよ。

ガンダムと安彦先生を知らない人にとってはわけわからないでしょうが、私は全てに納得がいく。
が、左のシャアには納得できない（笑）。

まず西原さんがシャアを描きます。その西原さんのシャアにあわせて、安彦さんがシャアを描きます。

やーまーきーーー（怒）。
サイバラは「今、地球上のいろんな叫び声が聞こえた」と言ってますが（苦笑）。


こんなすっとこどっこいじゃないシャアを下にひとつ。
http://www.47news.jp/culture/47gmen/gundam/gundam_movie.html
目から描いてなんでデッサンが狂わないのか不思議でしょうがない。つか消しゴム使ってない！。神がここにいる！。

余話。何回か登場してる小学館のサイバラ担当・八巻和弘氏。彼は、漫画・アニメは勿論多方面の芸術を愛する人で、ストレートプレイもミュージカルも観る。もちろん『おのれナポレオン』（あまみん版）も鑑賞済み。こんなとこでサイバラと耕史君が繋がるとは。いや繋がってほしいとは思ってませんけど（笑）。