CBCテレビ 『空飛ぶ広報室』#9 21:00〜21:54

録画済。


一方的。偏見。アンバランス。不公平。あるいはワンサイドゲーム
稲ぴょん(新垣結衣)はワンサイドゲームにしたくなかった。彼女の意見は正論ではあるけどもやりすぎた。ゲストのコメントを局が訂正したら言論統制になるし、それによって新たな騒動になるかもしれない。一足飛びに報道局長まで話を持っていってしまったら、阿久津(生瀬勝久)を始め、間の人々の面目丸つぶれだし、周囲の人間は面白くない。
稲ぴょんが空自に肩入れする気持ちは痛いほどわかるよ。でも反対に、あのコメンテーターにも自衛隊や戦争を忌避するのには何かわけがあるのかもしれない。ドラマ内では描かれてなかったけど、テレビ局にだって、自衛隊批判に対する問い合わせや抗議の電話やメールが来てたんじゃないかと。広報室へ来た件数ほどじゃないにしても。
事後の状況を冷静に判断できなかった稲ぴょん。空自を、空幕広報室を愛しすぎてしまった。すぎるほど素敵な素晴らしい職場だった。だから稲ぴょんは変われた。まさかそれがアダになろうとは(泣)。
「むしろ上司としてお礼申し上げます。稲葉はいいものを作るようになりました」
「だとしたら、それは空井の力です」*1
阿久津も鷺坂一佐(柴田恭兵)も厳しく暖かく稲ぴょんを見守ってくれている。
それでも今は泣かずにはいられない。稲ぴょんも、空井二尉(綾野剛)も*2
空井が稲ぴょんのところへ行かなかったのは、稲ぴょんの立場を思ってのことなんでしょう。同様に稲ぴょんも動かなかった。これも成長。苦いけどね。

*1:このドラマの屈指の名シーンだなあ。

*2:あれはもうほぼ泣いている(苦笑)