『錦秋名古屋 顔見世』夜の部@日本特殊陶業市民会館(16:00〜) 1F-た-37・38(市民半額鑑賞会券)


西郷と豚姫
お玉:扇雀/大久保市助:門之助/舞妓雛勇:児太郎/中村半次郎亀蔵/芸妓岸野:萬次郎/西郷吉之助:彌十郎/他
初見の演目です。戦後から今回含めて18回しか上演されてませんからね。
彌十郎さんが準主役です(嬉)。ええ話やないですかー。佐幕派の方にはウケないかもしれませんが(爆)。
幕末の京都での話ですから、揚屋の仲居のお玉(扇雀)はもちろん上方ことば。扇雀さんは上方の血を引きながらも生まれも育ちも東京だから、関西イントネーションは自在ではないのでしょうけど、流れるような上方ことばでした。関西ネイティブのオットが聞いてて気持ちいいというレベル。初役でまだ2日目なのにもう何十回も演じてるような印象を受けました。扇雀さんは兼ねる役者だけど、やっぱこういう色街の女性とか長屋のおっかさんは絶品。


於染久松色読販
序幕  柳島妙見の場 橋本座敷の場 小梅莨屋の場
二幕目  瓦町油屋の場 同座敷の場 同土蔵の場
大詰  向島道行の場  浄瑠璃「心中翌の噂」
油屋娘お染・丁稚久松・許嫁お光・後家貞昌・奥女中竹川・芸者小糸・土手のお六:福助/山家屋清兵衛:彌十郎/船頭長吉:門之助/女猿曳きお作:児太郎/油屋太郎七:桂三/百姓久作:亀蔵/油屋多三郎:萬次郎/鬼門の喜兵衛:橋之助/他
平成中村座七之助君のをWOWOWで観ました。福助さんの貫禄勝ち。まああたりまえやね。お染とかお光はそら若い子の方が見栄えがしますけど、土手のお六は福助さんの真骨頂だと思います。相変わらず早変わりはお見事。この演目の早変わりを観る度に、花道のすっぽんの重要性と必要性と有用性を如実に感じます(笑)。
芝のぶちゃんが、前の演目でもこっちでも結構出番多くて動きも多くて嬉しい。だいたい腰元でちょこんな役が多いもんね。
あと、劇中で中村橋吾さんの名題昇進挨拶がありました。おめでとうございます。あら、橋吾さんて福助さんのお弟子さんじゃないよね。こういうのって珍しくない?。福助さんいいひとだ。