NHKBSプレミアム 『軍師官兵衛』#25 “栄華の極み” 18:00〜18:45

録画済。


宇喜多直家陣内孝則)に合掌。
播磨灘物語』では、官兵衛が播州方々を回って秀吉の勢力の根固めついでに、直家の元を何度も訪ねております。目的は謀殺謀略名人の直家への警戒ですけども。病人といえどもまるで油断ならん奴やし……。

「官兵衛どの、頼む。筑前(秀吉)どのにも、たのむたのむと申しおいてくれ」
としきりにいうのである。
(中略)
直家は本願寺までが大坂を退去するような新情勢では、もう毛利方に復帰しようとはおもわない。織田氏にいよいよ忠誠を誓わねばならないが、この体では上方へのぼって信長に拝謁することもおぼつかない。信長への取りなしもよろしく頼む、ということも、入っていた。
官兵衛は、直家や宇喜多家の重臣たちから、毛利方の何十、何百という将領級の能力や性格をきき、また在来、毛利家がとってきた作戦の癖や、常套戦法についても十分にきいた。

司馬遼太郎播磨灘物語』下(講談社)“野火”より抜粋

あれ?あっちゅうまに天正十年(1582年)。天正九年まるっと省略?。あ、三層姫路城完成はあったか。一応「鳥取城も落ちた」という台詞もあったな。やっぱイメージ的に渇え殺しは描けませんか(溜息)。あと、予算か(爆)。

秀吉は、山陰の平定に忙殺されていた。
(中略)
やがて、山陰の主城ともいうべき毛利方の鳥取城をかこんだ。
(中略)
この大規模な攻防戦は三ヵ月つづいた。場内は食尽き、人肉をさえ食うはめになった。ついに城将の吉川経家が城兵のいのちにかわって切腹するという、秀吉が三木城攻めでやった型がここで踏襲されるのだが、この間、信長は秀吉に対し、四国もなんとかせよ。と命じてきた。

司馬遼太郎播磨灘物語』下(講談社)“野火”より抜粋

官兵衛はもちろん鳥取城攻めに参加してますし、つーか作戦参謀だし、「四国もなんとかせよ」つーことで、鳥取城から離れられない秀吉の代わりに四国行きとなって、詳細省略しますけども、とりあえず淡路をさくっと平定。このとき、敵将安宅清康を官兵衛自身が斬り倒した時に使ったとされる刀が“名物・安宅切り”。無駄な殺生を嫌い、自らひとを斬り捨てたのは生涯2度しかない*1と言われてる官兵衛の2度目の殺生。
と、天正九年は官兵衛大活躍の年で結構エピもあるんだけどなあ。なあなあ。何回か言ってるけど、こゆとこ省略されると「名うての軍師」とか「播磨にその人あり」ってわからへんやん。役者さんが頑張ってんのに残念やわ。
あと、天正八年に光秀が丹波攻略して34万石になってるけど、まあこれはいいか。あれ?ちょ、天正九年の馬揃えは?。正親町天皇もご覧になられてる内裏での一大イベントは?。やっぱ予算だな。てなわけで代替えイベントは、CGとかでなんとかなる安土城ライトアップ。絵的にわかりやすいしね。
「美しすぎまする…恐ろしいほどに」by右近(生田斗真
過ぎたるは猶及ばざるが如し………。
ラストで桃李君登場♡。イケメン黒田長政ただいま14歳♡♡。無問題♡♡♡。でも性格や行動に問題ありあり(苦笑)。まあ、しばらくの間、ですが。


余話1。安土城は標高約200m+城全高37m(地上6階)で、あんなライトアップして、ちょっと風が強く吹こうもんなら、まる焼けやんけ。
余話2。安土城の白い鸚鵡って前からいましたっけ?。よりりんちで全てを見ていた(笑)あの鸚鵡とは違うかな。

*1:あくまでも“伝”ですが。