録画済。
「後藤殿！」「撃たれてねえ！」「撃たれてます！」「俺が撃たれてねえって言ってんだよ！」
この↑シーンを司馬さんが書くとこう↓なります（笑）。
佐竹勢のなかであがった硝煙が、六発の弾を大阪方に送りこんだ。一ツ銃に二ツ込めで撃った。その六つのうち五つまでが後藤の具足にあたって落ち、そのうち一つだけが左の脇腕をかすめて肉を削ぎ取り、血を噴き出させた。ひとびとがさわぐのを後藤はしずめ、傷口のありかをさぐりながら、
「わが吉例である」
と、うそぶいた。後藤はその前半生で無数の戦場を踏んできたが、つねに戦いのはじめに鉄砲傷を負った。だから吉例である、といったのだが、そのあとの言葉が、その場にいた豊臣家の譜代衆にとってきわめて刺戟的であった。
「右大臣家は御運つよし」
という言葉である。司馬遼太郎『城塞』（新潮社）“鴫野・今福”より抜粋もっとも、この大河の又兵衛（哀川翔）なら「撃たれてねえ！」のひとことで十分。
「あちらにも赤備えがおりますぞ！」
「あれは井伊直孝の陣。かの井伊直政の次男坊じゃ。向こうにもここに至るまで物語があるのだろうな」
「一度聞いてみたいものですなあ」
それはまた別の話。ねー三谷さん。
大助（浦上晟周）の『高砂』
「ようやったーー大助ーー！」
真田伝統ほっぺぺちぺちぺち*1
にうるうるして、
「敵を一つの塊と思ってはならぬ。所詮、人の集まりじゃ」
うっわーわっるいかおー。言い方もツボー♡♡♡。
と思いつつ、前後で表裏一体じゃねえのおとーさんじゃねえのと感心して、
「我こそは真田左衛門佐幸村！」
にかっけぇ！ってなって、
「あっぱれな戦いぶりよ！日の本一の兵ーー！真田左衛門佐ーー！」
これを御屋形様（遠藤憲一）に言わせて、兼続（村上新悟）にあんな顔させて、中の人の「源次郎を可愛いと思っている」発言見事に回収してうわあってなって、
「これから話す事決して人には漏らすな。実はかような大戦私も初めてなのだ。心の臓が口から飛び出そうであった」
って史上最強のギャップ萌えって落ち着かねえ（苦笑）。
重成（白石隼也）完落ちだなこれで（爆）。城南の真田丸を攻めている前田利常軍の母衣武者に森権太夫という者があり、それが
「退け、退け、退け」
と連呼しつつ前線を賭けまわり、利常の発した退却命令を伝えてまわった。まったくのところ、退却以外になかった。（中略）森が帰陣してみると、そのほろに四十八ヵ所の弾痕があったというから、真田丸の火線がいかに激しかったかがわかるであろう。大気がことごとく鉛の弾になって奔りだしたかとおもわれるようなすさまじさであった。真田幸村の才能のおそるべき点は、要塞守備戦の妙を心得きっており、日本戦史上、それ以前も、その後もなかったといっていいほどの激烈な火網構成をやってのけたことである。
（中略）
東軍の敗戦は、真田丸だけではなかった。
おなじく城南の谷町口ではわずか三十分ほどの攻防戦で東軍の井伊直孝と松平忠直の兵三百ほどが、折りかさなって戦死した。木村重成の防戦指揮によるものであった。さらに八町目口でも、東軍は二百数十人戦死した。
「戦いすぎる」
と、家康は、前線の諸隊が、無用の功名あらそいをしていたずらに敗北を喫しつづけていることに、当惑するおもいだった。が、
「戦いすぎる」
という軍令を出すわけにはいかないであろう。家康は、この戦況の不利を、別な方法で転回しようと考えていた。調略を用いることであった。調略以外にない。司馬遼太郎『城塞』（新潮社）“坑道作戦”より抜粋で、信尹叔父上 (栗原英雄）の出番です。ひゃっほう。
ゴルゴ13毛利勝永（岡本健一）かっけえ！抱いて！でツイがわきわきしてますが、確かにカッコイイんですが、司馬さんはなんで彼の短編を書かなかったんだろう。後藤又兵衛も木村重成も塙団右衛門も書いてるのに。長曾我部盛親に至っては長編なのに。『城塞』でそれなりにページは割かれてますけども。勝永の土佐からの脱出のくだりが好き。Wikiのとはちょっとニュアンスが違っててね。
https://twitter.com/lQh3T7KDSGnhXxq/status/797793027427221504
#真田丸
江戸時代中期に文人・神沢貞幹は随筆『翁草』で「惜しいかな後世 、真田を言いて毛利を言わず」と毛利勝永が活躍の割に知名度が低いところを嘆いたという 実際現代でも日本人の95％は名前も知らなかったろう
そして遂に本日！400年の時を経て！毛利勝永の名は天下に轟いた！
茶々（竹内結子）にヘッドハンティングされちゃったきりちゃん（長澤まさみ）。
「どうも好きになれない」の言い方好きだわ（笑）。
あのお寸という侍女は、家康の大砲で死ぬんだろか。
その時きりちゃんそばにいるよねえ（汗）。厠行ってるか厨でおいしいお菓子でも探しててくれないかな。*1:これは後だけども。
