録画済。
耕助がつと立って、窓のそばへ寄ってみると銀座裏の焼跡に、いま、わびしく時雨が降っている。珠樹の涙のように、そして磯野アキのすすり泣きのように。
横溝正史『黒蘭姫』より抜粋 短編集『殺人鬼』（角川文庫）収録〔亡き王女のためのパヴァーヌ〕のBGMは雨の音。
それほどの相互作用があると思う。
http://d.hatena.ne.jp/moonblue/20090902/p1
もしかして三角ビルの事務所の初映像化？。原作よりごちゃ感5割ましくらいな（苦笑）。
部屋全体が三角になっていて、おまけに天井も外へ向かってしだいに低くなっているから、まるで表現派のお芝居の舞台装置みたいであった。
ドラマ全体が舞台のようでした。
映像は乱歩っぽく。そういや冒頭で金田一（池松壮亮）が読んでたのは乱歩の『白髪鬼』。原作にはないけども。
おそらく至上最高にきちゃない金田一耕助（爆）。確かに汚いけども、今までの金田一が綺麗すぎるといえば綺麗すぎるんだよ。長谷川君も含めてね。ただ、長編で見続けるのはちょっと大変かもしれないので、今回みたいな短編向きのビジュアルつーことで。でも原作には近い汚さ（苦笑）。
にしても池松君の金田一カワイイ。史上最高にカワイイ。こんなにあっつい風呂に突っ込んであったかい飯食わせてやりたいと思った金田一はいない。汚いからだけじゃなくてね。あ、小遣いもあげなきゃ。松月の女将のように。明日も楽しみ。
余話。黒蘭姫のラストの台詞が削られてた。磯野アキは死にこそしなかったんだけども……。
