『壽新春大歌舞伎 市川右近改め三代目 市川右團次 襲名披露 二代目 市川右近 初舞台』昼の部@新橋演舞場(11:00〜) 2F-4-19・20


三代猿之助四十八撰の内 通し狂言 雙生隅田川  市川猿之助 市川右團次 市川右近 宙乗り相勤め申し候
猿島惣太後に七郎天狗、奴軍介:右近改め右團次/班女御前:猿之助大江匡房:中車/淡路前司兼成:男女蔵/小布施主税:米吉/次郎坊天狗:廣松/梅若丸、松若丸:初舞台 右近/局長尾:笑三郎/勘解由兵衛景逸:猿弥/惣太女房唐糸:笑也/吉田少将行房:門之助/県権正武国:海老蔵 
とりあえずこれだけ書いとこう。携帯鳴りましたよ携帯。新橋は制限かかってて圏外なのに鳴りましたよ。圏外だからって電源切らなくていいとか思ってんじゃねーよ。何のために設定したのか知らんがアラーム鳴ってんじゃねーかよくそどあほう。海老蔵出てきて皆わーー!って拍手してるとこだったからまだよかったけど(いやよくないけど)梅若丸死ぬとこで鳴ってたらブチ切れてたね(怒)。
では気を取り直して。
Youtubeでこれの一部分だけ観てからずっと観たくてねえ。まさかの右團次・右近襲名で観れるとは。
配役に関しては、廣松君の次郎坊がちょっと弱いかなと思ったくらいで、あとはもう鉄壁ですよ。猿弥さんが悪役を受けてくれてる安心感ったら。海老蔵が今までに観たことがない地味な役で、でも役を呑んだ抑えた実にいい演技で「やればできるじゃん」と思ったよ(何様)。
そして右近ちゃん。超辛口渡辺保氏が絶賛の通り、保育園の年長さんが約3時間の舞台で、二役・早替り・長台詞・宙乗り・本水立ち廻りを見事にこなしてて素晴らしかった。声も綺麗で良く通って聞き取りやすくてもう言うことなし。梅若丸が死ぬ間際に自分の素性を語るとこで、浄瑠璃が「息も絶え絶えに〜」とか歌ってて、ホントに台詞が息も絶え絶えで語尾が震えてか細くなって、合掌しながらこと切れるのよ。おばちゃんもう涙目で心の中で号泣。客席も水を打ったように静かだったけど、あちこちで啜り泣きが聞こえて。惣太(右團次)が梅若丸の亡骸を屏風の裏に隠して、後に武国(海老蔵)が屏風の裏から抱き抱えてくる時、合掌したままなの。涙腺決壊。いや死んだんだからそのままで当たり前やんとかそういうことじゃないのよ。自分の願いが叶いますようにとあの世でもずっと手を合わせてるのよ。右近ちゃんも屏風の裏でじっとそのまま手を合わせてたと思う。
宙乗りは、9歳の亀ちゃん(現猿之助)と同じように「あわわ落ちそう」な手振りもやってくれて実に楽しそうでした。怖くないんだもんね。

最後に派手な本水で“鯉つかみ”持ってきたのは大正解ですね。宙乗りで盛り上がったから、最後もっと上げないとバランス悪いし。右團次さん三役お疲れ様でした。腹切って、飛んで、本水の大立ち回りで襲名に相応しい見応えあるお役でした。
最後に改めて、親子揃っての襲名おめでとうございます!。
朝日新聞デジタル 市川右近さんら丸の内で初のお練り 市川右団次襲名へ
がの字@gabuKichiさんモーメント 市川右團次・右近 丸の内お練り
米吉君ブログ 小さな友達
米吉君の静に右近ちゃんの忠信観るまで死ねません(爆)。米吉君は右近ちゃんとの歳の差を気にしてますが20も違わないじゃないですか。そんなん歌舞伎じゃザラじゃないですか。右近ちゃんが20年後に忠信やるとして、米吉君アラフォーですよ。まだまだぴちぴちですって絶対。