NHKBSプレミアム 『西郷どん』#18 “流人 菊池源吾” 18:00〜18:45

録画済。




泉重千代「ソテツを金槌でたたいて、鉋で削って、筵に干して、それからガラガラ碾臼で揉んで、水で洗ってから搾ってなあ、メリケン粉みたいなようにして炊く」
老人はゆっくりこのように語った。ガサガサしたソテツの表皮は、金槌で最初にたたきつぶすのであった。その後鉋で削ったのを天日に干して乾燥する。乾いたところで臼で粉にして今度は長時間水にさらして毒性を抜く。絞ってからまた干してメリケン粉のように仕上げた後、はじめて粥に炊く。たいへん手間のかかる工程であった。

角川書店編『日本史探訪20 幕末に散った火花』より抜粋