NHK総合 『そろばん侍 風の市兵衛』#3 “春の風(下)” 18:05〜18:43

録画済。


長治(星田英利)死んでしまったのか。これからも裏の世界の方で関わってきて市兵衛(向井理)に情報くれたりすると思ってたのにな、残念&合掌。
兄上(筒井道隆)も若くして超有能な目付と言われてるのに、兄以上の才を持った弟か。
母親が違うということもあるのだろうけど、兄上は市兵衛に殺意を抱いたこともあるとは……。市兵衛も兄の嫉妬を感じて出奔したのだろうし、兄上もそれをわかってたんでしょうね。
一度は兄上の依頼を断った市兵衛。
「私のただいまの主は高松頼之様です。頼之様がこう仰せられるのならお助けせねばなりません。この度の件、お手伝いさせていただきとうございます」
膝ついて右側だけ少し前に出して兄上にすっと礼をする所作が素晴らしくすんごいカッコよかった。全身で観たかったわ。のにツイでまるで映像が上がってなくて吃驚。向井君ファンの方も上げてないのは何故?(汗)。
まあとにかく、頼之(鈴木福)は父親の仇を討つわけですが、年端ゆかぬ子供の仇討ちをちゃんと描いたことに拍手。市兵衛が頼之の仇討ちを止めることなく手助けしたのは、幼くして父親を亡くしそれでも生きていかねばならない境遇を、昔の自分と重ねたのかもしれないな。ただそれを表に出さず、あくまでも主従の関係におさめられていたのが市兵衛らしくて良かった。
橋本マナミが兄上と良い仲らしい小料理屋の女将。彼女は『真田丸』のガラシャも良かったし、今回のしっとり落ち着いた女将もぴったり。彼女が出始めた頃、こんなに時代劇がハマるとは思わなかったなー。これからも時代劇ばんばん出てほしいわ。



このシーンね、算盤を市兵衛に教えてもらっている最中、安曇が近づきすぎた膝を静かにいざって離すのを上から俯瞰で撮ってるんですよ。その距離がなんとも……ふたりの心の奥底にある想いを表しているようでした。
「時折で結構です。近くにいらした時はお寄りください。……頼之も喜びます。私も………算盤をみていただきたく存じます」
「…はい。また、その折に」
二度と会うことはないだろうと思いつつ、交わす笑顔の美しいこと。


太秦ライムライト』の子ですね。とにかく動けるのでカモン時代劇。