録画済。
存命中の歌舞伎役者で、最も歌舞伎を愛し最も歌舞伎に愛されてるひとだと思いました。
現勘三郎さんが勘九郎時代の19歳の時、唐十郎の“状況劇場”の公演を観て、十七代勘三郎さんに「あれをやりたい」と言ったとき、
「冗談じゃねえ。そんなことなら“鏡獅子”や“道成寺”100回稽古しろ。それもできないのになに言ってんだ」
先代は唐十郎を否定したわけではなく「まだ早い」ってことを言いたかったわけで。
型(=基礎)がしっかり身体に滲みこんでるからこそ“型やぶり”がまかり通るのであって、それ以外は“型無し(かたなし)”………目から鱗でした。