NHK総合 『フルスイング』#5 21:00〜22:00

録画済。

「先生のセンセイは生徒」

天童先生(里見浩太朗)の言葉の数々が胸に滲みる。生徒は、高校生達であり高林先生(高橋克実)でありこれから赴任する幼稚園の園児達であり。
「私に代わってここに漬物にのっかる人間も必要」という台詞でペリー荻野のコラムを思い出した。

若者中心のドラマの中に、超ベテラン俳優が出演して、ドラマに重みを加えるケースはよくある。ふわふわしがちなドラマのムードを引き締め、渋さと成熟感を出す。私は彼らを「テレビ漬物石」と呼んでいる。(中略)*1『フルスイング』で、主演の高橋克実と元気な生徒たちを雰囲気をぐぐっと抑えるのが、堅物の天童先生こと里見浩太朗だ。先生役は初めてだという。(中略)面白いのは、漬物石の面々は、みな肩の力を抜き、自身が楽しんでいるかのように見えるところだ。里見浩太朗の黒縁メガネには味があるし、女子高生から「リチャード・ギアに似ている」とリチャードと呼ばれる児玉先生も「ふふ」とゆとりの表情。主役ではない分、それぞれの経験とアイデアでオリジナルの役作りをしているに違いない。

−2008年2月8日 中日新聞夕刊『ペリー荻野のテレビ評定所』より抜粋−

ベテラン俳優が、若手との共演を楽しみ触発され時にはアドバイスをし………“楽しむ”というには語弊があるかもしれないけど、佐伯(佐野和真)の成長とクラスの空気の変化を見て「これがあるから教師が辞められなかった」と言う天童先生に通じるかなと。
さて、来週は高林先生の最後の授業。グダ泣き必至。
余談。サッカー部監督役が水内猛。オットによれば元Jリーガーで今はサッカー解説者だそうな*2。もひとつ余談。天童先生を描いた校内の廊下の落書き。“天童参上”とアオリ文句が書かれていて、似顔絵の天童先生は印籠を持っていた。NHK遊びすぎ(笑)。

*1:漬物石俳優として、大河の平幹二朗、佐々木夫妻の藤田まこと、薔薇の池内淳子、鹿男の児玉清が挙げられている。

*2:サッカーは疎いので全然わかりませんでした。オットにTBS小倉アナの旦那と説明されて「へえ」と思ったくらいで。逆に小倉アナの方をよく知ってる(爆)