NHKBShi 『龍馬伝』#14 “お尋ね者龍馬” 18:00〜18:45

歴史上の動きをきちんと説明せず、なんとなくで話が進んでいく今年の大河(爆)。まあ、“ひと”を描くということなんでしょう。第1部は歴史の片隅にいた龍馬(福山雅治)なので、それでもなんとか来ました。これから激動のただ中に出る龍馬。その思想や動きの変遷が非常に重要です。彼の(もちろん他のひとも)意思の裏づけとして必要な出来事をあんまり省くと、物語の進行上、齟齬を来たすと思うんだよね。以降、脚本家のお手並み拝見です。
今回は久々に男大河らしさ満載で血脇き肉踊りましたよー。みんなギラギラ。冒頭の明治15年の弥太郎(香川照之)から文久2年の半平太(大森南朋)まで。龍馬も弥太郎より汚くなったせいか妙な説得力があり、郷目付や浪人との立ち回りがカッコよすぎて*1、脱藩の明確な理由がわからずとも、まいっかな気分に(笑)。
半平太と龍馬の決別のシーンも見応えありでした。自分しか見えない半平太。自分以外のものを見るようになった龍馬。
あとはなんといっても以蔵(佐藤健)。ああ以蔵(涙)。
以前、キャスト発表でたけるっちが以蔵と知った時、以蔵が死ぬ時絶対泣くと書きました。今回確信。この暗殺シーン、大河史上に残る名場面。

*1:民放の時代劇のようだったわ。大河じゃ珍しい。