録画済。
気持ちは母でありたいと思っても現実は厳しい。奈緒(松雪泰子)の母親以前のひととしての未熟さ。ひととの関わりという点では、継美(芦田愛菜)の方が大人なのかも。奈緒のこれまで境遇を思えば無理もないですけど。
奈緒は継美を対等とまでは言わないけど7歳の子供として扱ってない気がする。何かを説明する時に全く噛み砕かないし、無理やり言い聞かせようとしてないし。自分の言葉を理解できてると思ってる。妙にリアルです。
子供には大人な部分と年相応な部分とが複雑に共存。子供は大人のことを驚くほどよく見てるんだよね。ヘタな話は子供の前ではできません(苦笑)*1。継美のような子ならなお更かと。認知症の人も逆の状態で同様*2。子供に戻ってしまったけど、昔の記憶の確かさとか突然の現実把握とかね*3。そんな継美と桃子さん(高田敏江)が無邪気に遊ぶ姿は微笑ましく……でもやはり現実は厳しく。桃子さんを外まで追いかけなかったのは継美の大人な部分。チュースケを抱えながら泣きじゃくる姿は子供。赤い靴は嬉しかったでしょう。靴の小ささと共に男の子用だったのも我慢してたのかも。
葉菜(田中裕子)の「ちょっとも見に行ったりしてません」。
そうでないことは歩道橋の下の電話ボックスの陰から奈緒を見つめる姿でわかります。ずっと見守り続けてたんでしょうね。
桃子さんに再会して大切なことを教わった奈緒。この話は彼女の成長物語*4でもあるのかな。ああ、置き引きネタは桃子さん再会へのきっかけか。あそこ実はイラっときちゃって(汗)。それならまあいいかな。
とりあえず駿輔(山本耕史)は東京来ないでほしいわ(ムリムリムリ)。
余話。脚本の坂元裕二氏ってNHKの『チェイス〜』もなんだ。そういや舞台の『スタンド・バイ・ミー』もだ。ご縁ですね。耕史君ファンブログで既出でしたらご容赦。