『ネコを探して』@名演小劇場(12:00〜)

よくある可愛いでしょ感動するでしょ泣けるでしょ的な動物映画なんぞくそくらえな、真っ向勝負のシビアな、でも決して押し付けがましくないドキュメンタリーでした。
時空を越えて国を越えて、監督のミリアム・トネロットが飼い猫のクロを探す。原題は『LA VOIE DU CHAT』=“ネコの通り道”。まさにその通りで、ネコが歩んできた歴史をたどっていく。時代が移るとともにネコと人間の関係も変わる。そこで浮き彫りにされる人間の身勝手さ。
ネコに服着せて靴履かせて喜んでる日本人の馬鹿どもに、血統書付きのネコを飼ってる自分が大好きな馬鹿女に、「自分の部屋のインテリアに合うネコを」とペットショップでほざきやがったクソアマに。そんなヤツラに見せたい映画。でもそういうヤツラは絶対観ないわこういうのは(爆)。
日本では年間20万頭以上の猫が殺処分されている。ネコに限らず生き物を飼うのに必要なのは、人間の愛情とともに強い意志と金。意志は“飼わない意志”も含めてね。金は極論かもしれないけど、現に「金かかるから」といってペットを捨てる人間は少なくない。
こんなじゃなかったはずのネコと人間の関係。もう一度見つめ直す必要があると思います。

http://www.shomei.tv/project-1313.html
http://joseikin4catdog.ho-zuki.com/
http://www.lifeboatjapan.org/
ペットショップへ行く前に一読したいサイトです。
ちなみにマイ実家ではネコは途切れることなく家のどこかにいました。実家が農家で古い日本家屋だったので、ペットとしてではなく完全にネズミ捕り要員。ある時期には天井裏は大運動会ですよ(爆)。鶏も数百羽いて、卵を飲みにくるヘビを退治してくれたこともあり。そんなグッジョブにはご飯のグレードアップ。いつものねこまんま*1に焼き魚をちょっとプラスして。映画に出てくるイギリス国鉄のネコと同様、わが家の立派な常勤職員なのでした。
http://www.neko-doko.com/

*1:田舎だし20年以上前の話しだし、キャットフードなんてしゃれたもん、近所に売ってなかったし。そもそもネコの餌をわざわざ買うという概念が、ウチの田舎にはなかった。