『中村勘太郎・中村七之助 錦秋特別公演』@中京大学文化市民会館オーロラホール(14:00〜) 1F-20-12

橋弁慶 長唄囃子連中
弁慶:勘太郎/牛若丸:七之助/後見:小山三、小三郎
いつ観ても兄弟息ぴったり。所作板を踏む音が寸分違わず揃ってて気持ち良い。
素踊りなので表情がよくわります。七之助君の横笛を吹く姿が美しく、薙刀をくるくるの勘太郎君はとても凛々しく。普通のホールなので下手のはけ口が花道代わりなんだけど、片側が壁なのよね。長い薙刀がぶつからないかちょっとはらはらしてしまいました。まあそんなことあるわけもなく。
途中、素敵な踊りに水を差す携帯のコール音!大事な牛若丸の名乗りのとこでよ!(怒)。幸い2コールで止まったけど、すぐにロン毛茶髪ミニスカの若い女が席を立って出てった。音の方向からして絶対そいつだ。そんな急ぎの電話がかかってくる状態なら来るな。せめてマナーにしとけ(怒怒)。


芸談
勘太郎七之助/中京テレビ女性アナ
今回短っっっ。どうやら時間が押したらしい。上手前方でスタッフが赤い小さなライトをくるくる回してたのよ。どう見ても“巻き”(苦笑)。
いつももっとプライベートな話も聞けるのになあ。勘太郎君が新婚なんだよ。その辺聞きたいじゃん(笑)。
トピックスとしては、質問コーナーでの最前列のおばさま情報。11月の大阪の平成中村座が終わってからすぐ名古屋で踊るそうです。今日現在、正式には発表になってないし、演目も決まってないけど。七之助君によれば、勘三郎さんは4公演やりたいとおっしゃってたよう。でも3公演になりそうとのこと。
気になって調べたらひっかかってきましたよー。ツイッター情報を某ブロガーさんが自分のブログにUPしてくれてた。11月28日の夜と29日の昼夜の3公演を御園座で。先代の追善公演です。
あ、勘太郎君の小ネタを。いつだかの名古屋公演の楽の翌朝。ホテルで目覚めたら11時で、慌ててパジャマのまま飛び出そうとしたら、ホテルマンに「千秋楽は昨日ですっっ」と止められたそうな(笑)。


あやめ浴衣 長唄囃子連中
國久/仲之助/いてう/仲史郎/後見:小三郎
あやめに流水の衣装が涼しげ〜。
歌舞伎の本公演ではなかなかかからないけど、長唄や踊りではポピュラーな演目だそうです。
余話。先週の土曜時代劇にいてうさんが出ててびっくり。


浦島 長唄囃子連中
浦島:勘太郎/後見:土橋慶一
『橋弁慶』で「そんなことあるわけもなく」と書きましたがありました。浦島の釣竿が1回だけ壁をガリっと(苦笑)。
扇の技が軽やかに。まだちょっと計ってる感はあったけど落とさず無事に。
浦島太郎だから最後にやっぱり白髪の老人になるわけで。暗転して鬘を変え衣装を変え顔を作っての早変わり。ヘドの逆バージョンですな(笑)。そこからのよぼよぼっぷりが滑稽で楽しい。さっきまで釣竿と扇を颯爽と操る若者を観てたからよけいにね。でもよぼよぼの所作の中腰、というか空気椅子状態の姿勢はきっついだろうなあ。実際のじーさんには絶対できません(爆)。


藤娘 長唄囃子連中
藤の精:七之助
暗転からぱあっとの音羽屋型。
若い!可愛い!元気!。こんな若い藤娘観たの初めてな気がする(笑)。酔態も色っぽいというより超可愛い。ええい愛いヤツめ。