録画済。
信長の油滴天目。その存在も“本能寺の変”での焼失を免れたという話も伝説。なにひとつ確かなものがない幻の天目茶碗を実に巧く用いたストーリーでした。お見事。
戦時中に絶対に言葉にしてはならない「生きて帰れ」というメッセージを、信長の油滴天目でもてなすことで、出征する若者たちに伝える茶人・宗久。宗久は茶碗が偽物だということを知ってたのかもしれない、伝説も彼が創り出したものかもしれない、と右(財前直見)。
伝説ってそんなものなのかも。宗久の切なる願いは、好事家たちの格好の餌と成り果てる。面白くもあり哀しくもあり……。
そして次回につながる北斎の肉筆画。これの出し方も巧い。