川原由美子『ななめの音楽』

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス ななめの音楽1 (ソノラマコミックス)

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス ななめの音楽1 (ソノラマコミックス)

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス ななめの音楽? (ソノラマコミックス)

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス ななめの音楽? (ソノラマコミックス)

これも偶然見つけて。
大昔にLalaで短編で読んだよなあと思いつつ、なんで長編なんだろうと思いつつもソッコー購入。当時、川原由美子といえば小学館の少コミで、それが突然、白泉社のLalaで読みきりが掲載されて吃驚したんだよね。掲載理由は忘却の彼方。どのコミックスにも収録されてないんじゃなかろうか。当時もひとつ吃驚したのは、少コミ作品とは絵の雰囲気がかなり変わったこと。単純に可愛らしいタッチから、柔らかく美しくに変わり、緻密細密になり、少女漫画の世界を崩さないリアルさで描かれてて……。
そして20数年ぶりに読んだ新作は更に絵柄が変わってた(汗)。更にリアルになったと言えばいいのか。リメイクとはいえ、時代も世界観もまるっと違う*1。あー、それに合わせて絵柄も変えてるのかも。コミックスの章の間に2ページあるミニイラストは、昔の可愛らしさ満々なので。
“ななめの音楽”とは、第二次世界大戦中のドイツ軍夜間戦闘機に装備された斜め上方を狙う機関砲のこと。ドイツ語で“シュレーゲ・ムジーク”。元々ホットジャズをさす俗語だそうですが、作品中でも機関砲の意。

*1:コマ割りは横長の1コマが1ページに4段に。映画を観てる気分です。