『ステキな金縛り』@MOVIX三好(20:30〜)

贅沢の極み。極上の役者に極上のエンタメ。
今作のポイントは泣き笑いと争点のズレ、かな。うるうるしながらもクスっと笑えてしまう場面作るのホントに上手いんだよね三谷さん。見えないながらも更科六兵衛(西田敏行)という不遇の御先祖に会えて喜ぶ木戸(浅野忠信)。まともに見えちゃう小佐野(中井貴一)と死んだ愛犬ラブとの再会。私的には泣き>>>>>笑いの2つのシーンでした。だって会いたいでしょう?。
争点のズレは、『笑の大学』を代表とする三谷さん自家薬籠中の真骨頂。裁判長(小林隆)ですらズレに気づいておりません(笑)。
役者の適材適所っぷりもこれ以上のものはなく*1。ふかっちゃんはもちろんですけど、やはり我らが西田局長。真に迫る演技と楽しすぎるアドリブはちょっと置いといて、彼の武士言葉の滑らかさに拍手。改めて感服つかまつりました。六兵衛さんの武士言葉が成ってないと台無しですから。
見えた方がいいのか見えない方がいいのか。答えは最後にありましたね。素敵なエピローグでした。
答えといえば事件の真犯人。んなもん冒頭で小学生にでもわかるわ(笑)。そう、解く必要のないミステリーだったからこそ、この映画が楽しめたのかも。
あーそうそう。解けてないミステリーがひとつ。相島さん、どこ?(爆)。
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余話。超うっさんくさい(笑)竹内結子と耕史君のラテンな感じの夫婦。『フォー・ルームス』のアントニオ・バンデラスとタムリン・トミタを思い出しました。

*1:TKO木下だけは疑問符。