日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典
- 作者: 蛇蔵,海野凪子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本
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日本文学が苦手なひとはもちろん、割と得意な私が(あたりまえだ国文科卒だ)読んでも面白い。知ってるからこそ楽しめます。
- 言いたい放題・清少納言 『枕草子』より
- ぐるぐる悩む・紫式部 『紫式部日記』より
- 男の夢コンプリート・藤原道長 『御堂関白記』より
- 伝説になった高給公務員・安倍清明 『大鏡』より
- イケメン戦隊の司令官・源頼光 『今昔物語集』より
- 夢見るオタク少女・菅原孝標女 『更級日記』より
- 家に執着する男・鴨長明 『方丈記』より
- 脱サラフリーランサー・兼好 『徒然草』より
- 暴走する悲劇・ヤマトタケル 『古事記』より
- 古典のおはなし・こぼればなし
100pちょいなので30分もありゃあ読めますな。でも笑わせていただきました。頼光は“平安のモンスター・ハンター”ですって。いや、実際はともかく物語上ではまんまなんだけどもね(笑)。
頼長がワンカット登場。ラストの“古典のおはなし・こぼればなし”の≪YES!!男同士の愛≫という章にて(爆)。ただしここのメインは大伴家持。ええ、まあそういうことです。てなわけで、さすが『万葉集』編纂者は一味違うぜ、な素敵なラブレターを残してくれております。
庭に降る 雪は千重敷く しかのみに 思ひて君を 我が待たなくに
“君”は男性らしいっすよ。この本には別のが載ってるんだけど、私はこっちの方が好きなので。