蛇蔵&海野凪子『日本人なら知っておきたい日本文学』

日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典

日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典

夏にだだっと買った内の1冊。記事にするのを忘れておりましたのでここいらで。
日本文学が苦手なひとはもちろん、割と得意な私が(あたりまえだ国文科卒だ)読んでも面白い。知ってるからこそ楽しめます。

100pちょいなので30分もありゃあ読めますな。でも笑わせていただきました。頼光は“平安のモンスター・ハンター”ですって。いや、実際はともかく物語上ではまんまなんだけどもね(笑)。
頼長がワンカット登場。ラストの“古典のおはなし・こぼればなし”の≪YES!!男同士の愛≫という章にて(爆)。ただしここのメインは大伴家持。ええ、まあそういうことです。てなわけで、さすが『万葉集』編纂者は一味違うぜ、な素敵なラブレターを残してくれております。

庭に降る 雪は千重敷く しかのみに 思ひて君を 我が待たなくに

“君”は男性らしいっすよ。この本には別のが載ってるんだけど、私はこっちの方が好きなので。