NHKBSプレミアム 『薄桜記』#9 “文鳥” 20:00〜20:45

録画済。


うわーん、勘蔵(内野謙太)ーー。お帰りーーー(涙)。
千春(柴本幸)がいて勘蔵がいて、これで猫どの(違)がいてくれたらなあ。
つがいの文鳥。比翼の鳥、連理の枝。いつまでも仲睦まじく。
でも………。
上野介(長塚京三)は、賢い人物。典膳(山本耕史)の客分だからこその率直で真っ当な意見に、自分がお家のためにどうすべきかを見出す。
「儂には一切かまうな。義周だけを守れ」
今、守るもののために何をすべきか。典膳も兵部(草刈正雄)もそうしてきました。武士の誇りと理屈とともに。
そして何のために死ぬるのか。吉良家か千春か、それとも…。最期が近づくにつれ、典膳の真意はどうでもいいというか(暴言)知らずにいたいなとも思ったり。以前も書いたように、彼が為したことを見届けるのみです。


典膳の所作が際立って美しい回でした。あの髷*1もお似合い。
お三(ともさかりえ)との別れのシーンが良かったですね。大人の時代劇に相応しい、大人の恋です。
「女房のつもりでしたよ」
叶わぬ恋、忍ぶ恋を漏らした最初で最後の言葉。
そんな母の心も知らず、望まぬ別れに泣く大五郎。超かわゆす。彼は典膳を覚えていてくれるだろうか。

*1:御家人髷のちょい変形?。