NHKBSプレミアム 『八重の桜』#2 “やむにやまれぬ心” 18:00〜18:45

録画済。


http://www.47news.jp/topics/entertainment/oricon/culture/122564.html
八重子役の鈴木梨央ちゃんの人気沸騰だそうで。確かに良い女優だと思います。今回で退場なのが残念。初回放送の本記事ではなくコメントレスでしか書きませんでしたが、NHKはホントに子役のキャスティングはハズレなし。七五三太もかわゆい子だし。
ああそうだ。綾瀬11歳ありえねーとかつぶやいてる若者ども(たぶん若者だろう)、去年を観てないのか!一昨年を観てないのか!岩下志麻46歳で16歳とか!西田局長48歳で少年とか!。今までの大河の力技を思えば、西田局長(65)と西島(41)と旬君(30)と吉川(47)がほぼ同世代の役なんてへのかっぱ(古)。

かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂

松陰が護送途中で作った歌。「やむにやまれぬ」というのは他人には理解され難い感情だと思います。覚馬(西島秀俊)にも尚之助(長谷川博己)にも、そして八重(綾瀬はるか)にもあるやむにやまれぬ心。ここで歌われた大和魂とは、日本の明治以降の帝国主義下及び軍国主義下で解かれたものとは全く違います。それまでの“和”の心とも違う。新時代への熱く激しい思いとでも言えばいいのか。松陰=寅次郎(小栗旬)が言った「狂気」に繋がるのでしょう。
その狂気に満ち満ちていくこの後。嚆矢の象山(奥田映二)と先鋒のような寅次郎は舞台から降ろされ、次の役者達が舞台にあがる。ひっそりと人気のなくなった象山の塾に集い出てゆく勝麟太郎生瀬勝久)と覚馬と尚之助の姿に、託された者たちの勢いを感じました。
稲森いずみの照姫様はぴったりです。才色兼備でお姫様ながら芯の強い女性。容保様(綾野剛)とのツーショットはお庭の美しさ以上に光り輝いておりました。“様”付けたくなるような佇まいはなかなかに得難いですよ。『平清盛』の上西門院様(愛原実花)がそうでしたが。再会時のなんとも言い難い雰囲気は、姉弟とはいえ養子同士で義理の間柄、てことで、お互い秘めた想いがあったのかもしれませんね。
西郷(吉川晃司)の登場がどこかマンガチック。『平清盛』は踏襲しないんではなかったの?(いぢわる)。