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1月号はカレンダーが欲しくて。2月号は勘三郎さん追悼なので。
いまだに心の整理がついていない。十一月の末に最悪の事態になるかもしれないと聞いていた。だから覚悟はしていたはずなのに、いまだに納得できない。ここ数年富十郎さん、芝翫さん、雀右衛門さんと名優を送ってきたが、三人の名優はいずれも自分の芸を極め、功なり名を遂げての大往生であった。勘三郎さんはこれから円熟期を迎え、自分の世界を確立する人であった。あまりにも若く、志半ばで倒れたのである。勘平の死である。残念というより口惜しい。
(中略)
勘三郎さんは全身全霊で人生を走りぬいた。青春のまま逝ってしまった。それが天才の宿命だったのかもしれない。