BS朝日 『知られざる物語 京都1200年の旅』 二条城と京の城 22:00〜22:54

録画済。

江戸幕府を開いた徳川家康が築き、最後の将軍・徳川慶喜大政奉還を行った場所「二条城」。いわば、江戸時代の始まりと終わりの舞台となったその姿から、この城が歩んだ歴史の物語が浮かび上がってきます。
城内で唯一、江戸時代から残る建物「二の丸御殿」。広い敷地には、33もの部屋があり、その内部は、当時の一流絵師によって描かれたきらびやかな襖絵で飾られています。ところが、城が建てられた当時はこれほど豪華絢爛ではなかったといいます。城の姿が大きく変わるきっかけとなったのが、三代将軍・徳川家光の時代に行われた「後水尾天皇行幸」。天皇を城にお迎えするために、建物を新たにつくり、部屋を襖絵で美しく飾り、庭を広げるなど、徳川家による一大事業が行われたのです。二の丸御殿の前に広がる「二の丸庭園」も行幸に備えて広げられたもの。この庭には、見る場所によって庭の見え方が変わるという工夫もあります。そんな、城内に残る様々な名残りが、行幸の歴史を伝えます。行幸の名残は、二条城近くの料亭「萬亀楼」にも。ここにあるのは、当時の献立が描かれた絵図。天皇もお召し上がりになったという料理を、今回特別に再現して頂きました。
今、京都に残っている城はほとんどありませんが、昔は数多くの城があり、その城跡が当時を伝えます。なかでも有名なのが、豊臣秀吉が築いたとされる「伏見城」。復元された天守閣からさらに、かつての本丸跡「明治天皇陵」に足を運ぶと「なぜここに城を建てたのか」秀吉の気持ちがうかがえる気がします。 その他、創建時の石垣が残る「福知山城」、細川ガラシャゆかりの場所である「勝竜寺城」、関ヶ原の戦いの前哨戦の地となったという「田辺城」と、歴史に名を残す「京の城」を訪ね、それぞれに秘められた物語をひもといていきます。

BS朝日 番組紹介より