CBCテレビ 『安堂ロイド〜A.I.knows LOVE?〜』#10終 21:00〜21:54

ロイド(木村拓哉)が得た大いなる愛。麻陽(柴咲コウ)への純愛。自分を作った黎士(木村拓哉)への愛。ひいては、自分を生み出したこのろくでもない世界への愛。そんな異端のアンドロイドは素敵な笑顔を残していってしまった。
そして黎士が帰ってくる。脳データの復活は、ラストクイーン(桐谷美玲)の死で未来が変わったからだろうか。
ロイドのボディに黎士の脳。以前、星君(桐谷健太)が「ほとんど生き物」と言っていたよね。「生体モードに移行」後、モードではなく黎士なら完全な生体にしてしまうかも(苦笑)。
少し寂しさを感じながらも笑顔を取り戻した黎士たちは、これから「未来に誇れる今」を作っていくんだろう。ついさっきまで目の前にあった悪夢の未来とは違う世界を。明るいパラレルワールドを。
でもハッピーエンドなのかな?。自分の意志とはいえ、人間のために自らを犠牲にしたロイド。仕方がないとはいえ、生みの親に殺されたラストクイーン。似たようなシチュエーションのSFモノを色々観てきました。そこには人間のエゴしかない。
小さなメモリーチップになってしまったロイドを大事に抱えて、消えたサプリ。ロイドと一緒になれて良かったと思う反面、その姿は切なくて、不憫で………。


突っ込みどころも多かったし、疑問符もまだまだ残ってるけど、スタッフと役者陣の心意気には拍手を惜しみなく贈りたいドラマになりました。色々な想いを巡らして鑑賞できるという点では、半沢よりよっぽど出来が良かったと思う(爆)。きむたく好演だったしさ。あ、本田翼も。
さて、最後の疑問。「YES」は黎士の?それとも他の?いつの「YES」?何処での「YES」?。
あまり望んではいないけど(爆)続編とかSPあれば観ますよ。映画にはするな。


余話。数多あるこの類の話のマイベストは樹なつみの『OZ』。