NHKBSプレミアム 『軍師官兵衛』#22 “有岡、最後の日” 18:00〜18:45

録画済。


だし(桐谷美玲)が乳母に託した赤子が岩佐又兵衛になり、官兵衛(岡田准一)の牢の前にわんこと現れた子が黒田一成となるわけですな。
戦国最大の謎・光秀謀反にも優るとも劣らぬ、村重(田中哲司)の有岡城脱出理由の謎。毛利の援軍をチョクで頼みに……というのは司馬さんも描いてます。

待ちくたびれて焦燥し、ついに思考が朦朧となって、村重は主将みずから使いに立とうとしたのであろう。大将は一軍の精神の核心であることを思えば、村重の行動は軽率という言葉でもあてはまらないほどに軽率であった。しかし、伊丹で、灼られるがごとき内外の状況下にいた村重は、心がすでに健康をうしなっていたかと思える。半ば、狂していたのではないか、と官兵衛は同情した。
うわさでは、尼崎までひきかえした村重は、織田家に阻まれて伊丹へ帰ることもできず、伊丹の城にいるその妻に嘆きの歌を送っていたという。妻もまた返歌を書き、村重はそれに対してまた応え、この夫妻の歌のやりとりは、なんとも哀れであったという。

司馬遼太郎播磨灘物語』中(講談社)“村重の落去”より抜粋

官兵衛幽閉中に、半兵衛(谷原章介)最後の合戦・平井山合戦や、平田合戦・大村合戦やらがあったんですけども今のとこ全てスルー。全て三木城側の補給に関するいくさの上、主人公官兵衛が参加しておりませんのでしょうがないか。最大の理由は予算の都合だな(爆)。『播磨灘物語』では、平井山合戦は時系列に沿って5p、平田・大村合戦は生還後の官兵衛が家臣から聞いた話ということで、時系列は逆ながら5p費やされて描かれております。太河では後者の形を取るのかな?。取らないかも(汗)。
なにはともあれ、約1年3ヶ月に及ぶ幽閉から生還した官兵衛。お疲れ様でございました。
その約4ヶ月前、官兵衛の帰りを待たずに竹中半兵衛が逝く。合掌。
三成(田中圭)に関ヶ原を予言するような遺言を残してました。よーく覚えとけよ三成。と言ったところで歴史は変わりませんけど(爆)。