NHKBSプレミアム 『真田丸』#5 “窮地” 18:00〜18:45

録画済。


今回の予告を見て「笑ってはいけない伊賀越え」でも「笑いを堪え切れる自信がない」とどなたかが書いてた。
そしてその通りになりました(笑)。早々にケツバットや。こんな神君伊賀越え初めて観たわ。でも死にもの狂いだったというのはもの凄くよく伝わったので無問題でーす。
口もとに付いた米粒取りやっこ食べやっこてなにこれ可愛い。半蔵(浜谷健司)結構アバウトやし勢いだけやし。まあ実際、短期間で退避ルート完全確保なんて無理ですわな。
忠勝(藤岡弘、)が何気に竹槍作ってましたけど、本身でマジで削ってるやん。てか、これってまさか晩年の……。
あれ?茶屋四郎次郎は省略か?。あ、長谷川秀一もか。
まあとにかく、ギャグを入れてるわけでなし、わざとらしい笑いを取ろうとしてるわけでなし、その時に彼らが話すであろう会話と彼らがするであろう行動を単純に描いただけ。それでも笑ってしまうのは、脚本と演出と演者の見事なバランスなのでしょう。自然に笑いが起こる喜劇ほど難しいものはないのよ。だいたいがこの神君伊賀越え、家康時代の江戸幕府公式記録の『徳川実紀』の記述自体怪しいて言われてんだから、コメディであってはならないと書く前に「神君伊賀越えなんかなかったじゃないか」くらい言うてみいマスゴミどもめ。
本能寺の変後のカオス、それぞれのリアクション。情報強者と情報弱者の対比。真田家に今のとこ関係ない部分は、人も出来事も極力描かない抑制力。変後のビッグイベント中国大返しも描かず、何よりこれまで秀吉(小日向文世)が出てきてない。エクセレント。「笑ってはいけない伊賀越え」に心奪われがちですけども(笑)、「何故変が起きたか」ではなく、今現場(爆)で必要な「これからどうするか、どうなるのか、どうすればいいのか」を、コメディと恋バナ交えて、視聴者に混乱を起こさせない程度のテンポの良さと収拾力で魅せてくれた回でございました。
「いずれにしてもわしらのような国衆には力のある大名にすがるしか生き残る道はない。しかし真田安房守昌幸この荒海を渡りきってみせる。国衆には国衆の生き方というものがあるのじゃ。誰が最後の覇者になるかしかとこの目で見極めて食らいついてやるわ。面白うなってきた」
ちょい前まで「まったくわからん!」とか言うてたのにさすが安房守殿(草刈正雄)。
もう囲碁次の一手を考えてるんだよね。


ツイより。

https://twitter.com/yuzu0905/status/696318490886565888
まだ信長の横死を知らない「まもなくこの日の本から戦がなくなる」と語り出す滝川殿が切なかったなあ。「夢物語」はそのまま夢物語に、「役目はここまで」もそのままその通りになってしまってるのに…… #真田丸

この後の一益(段田安則)を思うとほんとにねえ………。


余話。信忠(玉置玲央)の最期をきちんと描いたのも良かった。だいたいナレ死(爆)。