NHKBSプレミアム 『真田丸』#7 “奪回” 18:00〜18:45

録画済。


一益(段田安則)残念〜。色々ナレで終わりました。
「だが滝川一益は結局清洲会議には間に合わなかった。織田家屈指の名将といわれたこの男は羽柴秀吉の台頭により力を失いこの後二度と信州に戻る事はなかった。」
今回で恐らく出番終了の一益。徹底的真田目線。エクセレント。
で、その徹底的真田目線は、天正壬午の乱の重要人物である木曽義昌春日信達をちゃんと登場させたことで、更に確立されるわけです。三谷幸喜が史実を無視して笑いばっかり取りにってるといまだに言ってるどあほうどもちゃんと観てるかどあほう。
「ばばも戦国の女子じゃ。人質になった時から覚悟はしておりますよ。思うようにいかぬのがこの世。大事なのは思うようにいかぬ時いかに振る舞うか。源次郎、諦めてはなりませぬ。望みを捨てなかった者のみに道は開ける」
ばば様(草笛光子)はこの台詞の時に確信はあったわけですよね。木曽義昌=しょんべんたれ宗太郎(石井愃一)のことがね。そしてばば様最強伝説を生み出したビンタ。
ひとに歴史ありですよ。敵も味方も容赦なく老獪さを描き若さを描き滑稽味も引き出す。
三谷さんの脚本が面白い理由のひとつにこのバランスの良さがあると思う。群像劇の基本だよな。あと対比。
面白くない源三郎(大泉洋)と面白い(堺雅人)。
うっとおしくない梅ちゃん(黒木華)とうっとおしいきりちゃん(長澤まさみ)。
どちらが正しいとかどうでもいいんだよね。前者なんかふたつでひとつでフュージョン(違)だし、後者は視聴者の好悪真っ二つだし。
きりちゃんそんなにうっとおしいかなあ。いやうっとおしいんだけど、可愛いじゃないか*1。源次郎のことが好きで好きで、でもって素直になれないんだよ。人質の自覚ないとか戦国の女らしくないとか言われてるけどさ、信濃の一国衆のその家臣の娘でまだ15,6歳で、ばば様やお市の方(例として)とかと同レベルを求められても酷だろうよ。それこそ経験値の差でしょう。これから嫌でも巻き込まれてくんだよ。
ツイより。

https://twitter.com/kanekoiroha/status/701397488465412096
きりちゃんのうざさなど4分の1角兵衛って感じですよ。松姉ちゃんで7分の1角兵衛って感じ。

うわあ。わかるひとにはわかる(笑)。
「殿は、本気になられたのですね」by高梨内記中原丈雄
ちょ、待。と突っ込んだ視聴者大多数(笑)。
ツイより。

https://twitter.com/mahalacafe/status/701394270326910976
高梨内記の名前を見るとたがみよしひさの「我が名は狼」を思い出す。私だけでしょうか。 #真田丸

このツイ見て、そういやたがみ氏は小諸の出身だったと。『我が名は狼』は主人公・犬神内記と高梨家の人々のお話。


昌幸の大きな嘘と源次郎の小さな嘘。
どちらも真田が生き残るためなんだけど、ちっさい嘘にハラハラしたよ。その場限りの嘘で窮地に陥る主人公。『新選組!』の“寺田屋大騒動”を思い出しました。類似として“婚礼の日に”と『王様のレストラン』の“一晩だけの支配人”。

*1:源次郎やばば様が「うっとおしい」と思うのは当事者だからあたり前なのよ。傍観者である私にとってはいじらしくて可愛く思えるのです。