『名物裂−渡来織物の美−』@徳川美術館

  
ついでに徳川園を散策。寒牡丹があちこちに植えてあって綺麗。写真のは“八千代椿”という名前が付いてた。龍仙湖の鯉は、将軍ではないので誰が手を叩いても寄って来ます(笑)。
名物裂って1日中見てても飽きないなあ。書や絵画の表装地って、同じ織りや模様の繰り返しのものばかりでなくアシンメトリーも有りなのね。
面白かったのは

  • 金光明経注釈断簡 伝嵯峨天皇宸筆&伝弘法大師加筆(“伝”じゃなかったら国宝だね/笑)の中廻裂→瓔珞文金紗(これがアシンメトリー
  • 燕文金縮緬(燕のテキスタイルは稀少らしい)
  • 後光厳天皇宸筆書状 中廻裂→花鳥文刺繍裂(パステルカラーのお花畑が綺麗)
  • 唐花唐草文更紗生物袋*1(今でも小物入れに使えそう。付属のお猿さんの根付がかわいい)
  • 花唐草文更紗包布(これも使える。お弁当箱包むのに丁度いい)
  • 銀モール縁(18世紀のヨーロッパ製。芯に巻かれていてまだ未使用の部品状態。手芸洋品店に売ってそうだ/失礼)

蓬左文庫の“江戸のコミック”も面白かった。『南総里見八犬伝』の紹介文に“あの『ドラゴンボール』にも影響を与えた読み物”って。蓬左文庫で“ドラゴンボール”の文字を目にするとは(笑)。

*1:鷹狩に使う小鳥を入れる袋。