- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 文庫
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原作で、首をひねっちゃうのは第四夜と第八夜。一番分かりやすいのは第六夜。作りにくいと思われるのは、やっぱり第四夜と第八夜。作りやすいと思われるのはやっぱり第六夜。どの監督がどの夜を担当するかをどうやって決めたか知りませんが、第六夜の松尾さんはラッキーだったと思う(笑)。
- 第一夜
- 実相寺監督の遺作。脚本の久世光彦も亡くなってるし。“死”をテーマにするような作品が遺作となったのは偶然だろうけど。
- 内田百聞が松尾さんて、知らなきゃ全然わからん。
- 映像的には面白かったけど、“百年”をもう少しわかりやすく描いてほしかったな。
- 原作の十夜中これが一番好きで、更にラストが大好き。映画ではスルーされてて残念。
- 第二夜
- これは寝たひとが多かろう(笑)私は梅之助さんが出てるから寝るわけには参りません。
- モノクロ&サイレントで正解。朱鞘の赤が活きる。
- ラストは映画の方がわかりやすかったな。原作では時計が鳴るところで終わってるから、最後の和尚の台詞で補完された感じ。
- 第三夜
- 清水崇が監督だっていうからどんなホラーになるかと思ったけど、全然恐くないです。恐かったのはお地蔵さんの首だけ。
- 背中の子供=昔の自分は秀逸。
- 第四夜
- これからご覧になる方で、山本耕史ファンの方は一瞬たりともスクリーンから目を離さないように。すべてがツボです(笑)。
- 原作の素材を巧く使いつつ、原作を超えてます(オタ目線入ってるんだろうなあ)。
- あるものの爆発シーンとオチの設定は見事(一応内緒)。
- 漱石の子供時代の子役のでこが耕史君のでこに似てる(笑/雰囲気も似てるけど)。
- 漱石コスはもちろん堪能。
- 笑顔や愁い顔やその他諸々、映画のスクリーンのどアップで冴え渡る美肌と美形っぷりを堪能。
- 駆け回ってる時、からまってもつれて転ぶんじゃないかと思う程の長い脚も堪能。
- 実際、浜辺でこけてましたが。こけっぷりも顔面からとは、相変わらずの役者魂。
- どこもかしこも好きだけど、一番気に入ってるのは、女の子から貰った公演開催のお礼の手紙を読んでるときの笑顔。「へへっ」とか「にまっ」とかそんな感じ。カワイイのよね(莫迦)。
- 演技のことなんも書いてないわ。前半かなり現代っ子風な漱石でちょっと違和感あり。後半のシリアスモードを際立たせるためなのかな。前半のお茶目な感じも巧いけど、耕史君の本領発揮はやはり後半。
- 第五夜
- 原作では“天探女(あまのじゃく)”となっている、あの怪物のチープ感が返って恐いかも。
- 第六夜
- 2ch語を知らないオットはぽかーんでした(笑)。作品自体は面白かったと言ってましたが。
- “躍動感”のひとことにつきる。サダヲちゃんのハイテンションプレイが弾けまくり。
- サダヲちゃんてば、岩から地面に飛び降りたとこは衝撃的なカッコよさ。
- TOZAWAさんのダンスが素晴らしい。CGかと思うくらいありえない動き(笑)。あの指はなんなの!?
- オチには笑ったけど、よく考えたら、仁王じゃないとしてもあれ(一応内緒)が出てきたことはスゴイことなんじゃなかろうか(笑)。
- 第七夜
- 天野喜孝の力技(笑)。
- 内容的には一番原作をなぞってるかな。
- 赤い魚の飛翔シーンは圧巻。
- 第八夜
- 原作が跡形もありませんな(笑)。
- 「鴎外せんせ〜」はGOO。「運慶はもうやったよな〜」も。
- 巨大ミミズがきゅいきゅい言ってるのをカワイイと思ったのは私だけか?。
- 第九夜
- 原作にはない、女の情念の恐さを感じました。
- 着物姿でお百度を踏むたまきちゃんが美しい。水に濡れた姿のなんと官能的なことか。