十三夜

今宵は旧暦の9月13日。十三夜といえば、今を時めくがっくん、もとい(笑)上杉謙信漢詩作ってますな。
はてなダイアリーでの縦書きの書き方がわからないので(汗)読み下し分にて。

霜は軍営に満ちて秋気清し
数行の過雁月三更
越山併せ得たり能州の景
遮莫あれ家郷遠征を憶う

天正五年九月十三日 七尾城陣中にて


見渡す限りの白い霜が、陣営いっぱいに満ちて、秋の気配が清々しい。
何列もの雁の群れが空を飛び、真夜中の月が白々と照り映えている。
越後越中の山々に、手中にした能州を併せたこの光景は非常に素晴らしい。
故郷では遠征のことを案じていることだろうが、今夜はこの美しい十三夜の月を静かに賞でよう。

載せたはいいけど、謙信作じゃないっつー説もあるらしい。