NHKBShi 『ハイビジョン特集』 天才画家の肖像 美人画・香りたつ色気の秘密 〜喜多川歌麿〜 20:00〜21:50

スポルディングコレクションすごーい。歌麿の浮世絵382枚!。スポルディング兄弟のボストン美術館へ寄贈の際の条件が「浮世絵はすぐに色褪せるから一般公開はしないこと」………歴史は浅くとも芸術作品への繊細な心遣いはあっぱれアメリカ人。日本の貴重な芸術品の海外流出は嘆かわしい反面、非常に手厚く保護されてる場合が多いことを考えると、日本にあるよりよかったのかもしれない*1
日本で現存する歌麿作品と比べると色の鮮やかさが段違い。紫のなんと綺麗なこと。絽や薄絹や衝立の透かしなんて、日本版には欠けらも残ってないじゃん(汗)。
そういえばちょっと前にこんなことが

3千円で購入の浮世絵、歌麿の肉筆画と確認…栃木
栃木県栃木市内の女性が所有する浮世絵が、江戸時代中期〜後期に活躍した喜多川歌麿の肉筆画であることが確認された。麿の版画は2000点以上残されているが、肉筆画は30点ほどしか現存しておらず、専門家は「貴重な発見」としている。
この作品は、赤い達磨の扮装をした遊女の上半身を描いた「女達磨図」(縦36.5cm、横56.5cm)。昭和初期の資料には存在が記されているが、所在は長い間わからなかった。歌麿に詳しい浅野秀剛・千葉市美術館学芸課長が鑑定を行い、肌の柔らかさを強調する独特の筆遣いや署名などから肉筆画と断定した。歌麿の最盛期より少し前の作品で、「歌麿の画風がどのように確立されたかを知る上で貴重な資料だ」としている。
女性は「20〜30年前、夫が廃品回収業者から3,000円で購入し桐箱に入れて保管してきた。まさか歌麿の直筆画とは」と驚いているという。

−2007年10月5日 YOMIURI ONLINE

もうweb記事&写真は無くなっちゃってるけど、記憶では随分保存状態は悪かったような………。


歌麿の世界を現代女性と写真で表現”という企画で、ミスなんとかのきれーなお嬢さんを吉原の遊女に仕立ててた。確かに綺麗なんだけどなーんか物足りないんだよね。菊ちゃんとか春猿さんとかの女形で撮ればいいのに、とオットと話してたら春猿さんが出てきた。でもお話だけーーー(泣)。
梅川や忠兵衛や夕霧や伊左衛門の浮世絵がツボでした。歌舞伎と同じだー、って当たり前(笑)。

*1:日本人は意外とこういう面で無頓着。国自体がダメダメだもんね。高松塚古墳がいい例(-_-;)