『やじきた道中てれすこ』@MOVIX三好(19:20〜)

公開初日だったからか“てれすこ風味?!”と銘打ったお菓子がもらえました。なんのことはない、ただののしイカ(笑) パンフは“読本”ですって。新書くらいのサイズで蒲葡(えびぞめ)の豆絞りぽい生地の巾着に入ってます。表にシールが貼ってあるけど、“当貼付シールを剥がしてもご利用いただけます”と書いてあるので是非使おう。

にしても初日だっつーに客少なっっ。ウチら夫婦含めて20人いたかどうか…。この映画の観客の大多数を占めると思われるおじおばじじばばは、あまり夜には観に来ないだろうにしても少ない。

感想はねえ、色々書きたいんだけど書いてる内にすっごいネタバレしそうなので手短に。
人情喜劇に加えて大人のためのファンタジーだと思いました。その象徴が正体不明の“てれすこ”………夢か現か幻か、でも悪いもんじゃなさそう、ってここまでにしとこ。
落語や歌舞伎を知らなくても充分楽しめると思う。知ってたほうがもっと楽しいけどね。役者についても知ってたほうが更に楽しい(笑) おねーさん出てるし笹野さんとこの末っ子出てるし、かんぺーちゃんなんか出オチだもん。いまだに出てくるだけで笑いとれるかんぺーちゃんは凄いや。すっごい真面目にお奉行様やってるからこそ笑い倍増。おまけにお白洲に座ってんのが松之助師匠。オットが「この2人が一緒におるとさんま*1が画面にちらついてかなわんわ」って。確かに。
手練れの役者の芸を堪能。勘三郎さんのキレのいい江戸弁。柄本さんとの出来すぎくらいな絶妙な間。出番めっちゃ少ないのにさすがの藤山直美キョンキョンはどう贔屓目に見ても台詞回しが上手いとは思えないのに(大変失礼)イイ女優さんです、ハイ。他の役者さんもムダに突出したところがなく実にバランスが取れていて、あんなに個性的な面々ばかりなのに調和を感じたのは、達者な役者陣のおかげか監督の腕か(笑)
これからどうすんの?どこ行くの?また3人なの?それとも………。どうなるにしてもまた会いたいねえ。そんな想いにかられる気持ちのいいお話でした。
メイキング番組にて。
あるシーンを柄本さんのアドリブでやることになって、勘三郎さんが期待したとおりのことを柄本さんがやってくれたんで、勘三郎さんはめちゃめちゃ嬉しかったんだそうな。お互い長年の付き合いということもあるんだろうけど、その前に、“プロの役者”というものを実感したエピなのでした。
そうそう、佐野さんと耕史君の間でもこういうのあったな。耕史君がギターで奏でたフレーズが、佐野さんの琴線にドンピシャで小躍りしたってヤツ。
http://www.telesco-movie.com/

*1:もちろん明石家さんまね。さんまの師匠は笑福亭松之助