NHKBShi 『坂の上の雲』#2 “青雲” 17:30〜19:00

録画済。


「戦をも 厭わぬ君が船路には 風吹かば吹け 波立たば立て きばれ、淳さん」
海へ向かう友への静かで熱いはなむけ、青春との訣別。この歌を詠むシーンは原作にはない。淳さん(本木雅弘)の置き手紙を読んだのぼさん(香川照之)はただ涙するだけ。それをドラマ史上に残る(と思う)名場面に練り上げたNHK香川照之グッジョブ。泣けたぜ。
この作品、キャスティングの良さといいそのハマリ具合といいそれぞれの好演といい、非の打ちどころなく文句のつけようもないんだけれど、忘れちゃならないのがナレーション。謙さんの、濤々としたおだやかな波のような、それでいて流れない的確な表現力をもって司馬サンの世界を案内してくれる素晴らしい声です。冒頭、ぐっと引き込まれる。
ああそうだ、律(菅野美穂)の「だんだん」が印象的。和むけどどこか切なくいじらしく。
次は日清戦争。その頃には子規の病がすすんでる(涙)。
そういや山県有朋出てこなかったな。好古(阿部寛)はフランス留学中にパリで山県に会ってて、彼にフランスの馬術の優越性を説く。ドイツ好きの山県がその弁に納得し、好古に日本の騎兵建設をまかせる。ということに原作ではなってるんだけど、はしょりましたね(笑)。