朝日新聞社『週刊司馬遼太郎6』

週刊司馬遼太郎 6(週刊朝日ムック) (週刊朝日MOOK)

週刊司馬遼太郎 6(週刊朝日ムック) (週刊朝日MOOK)

まだ全部読んでませんが(汗)。
秋山好古麾下の少尉・山内保次氏のスケッチは見事。牧歌的で繊細で…。戦場にいたからこそ戦いそのものを描くことを避けたのかもしれませんが、当時の満州の人民・文化の記録として貴重でしょう。保次氏は奉天勝利の因となった斥候部隊の長。ものごとを捉える緻密さ正確さにかかるという点は絵画も同じ。
和田宏氏の余談の余談。昔は文章は音読が主だったということについて。

戦後、吉川氏の『宮本武蔵』を徳川夢声氏がラジオで朗読して、人気があったのを年輩諸氏は記憶していると思う。いま小説を朗読する放送がないのは、それに堪える作品がないのか、朗読を楽しむ習慣がなくなったのか。ところで、落語の名手・立川談志師が、初期の司馬作品『新選組血風録』などはそのまま高座にかけられるといっているのも興味深い。

で、朗読したわけですね師匠。