神体山である三蓋山の中腹にある奈良・春日大社。藤原氏の氏神として奈良の都を譲ってきた春日大社では、今なお千年の歳月を越えて、一年で1500を越える祭祀が当時と全く変わらない形で営まれている。広大な森と社の四季折々の美しい風景とともに、私たちの祖先が心に宿した神とその気配を、今回初めてテレビカメラによる映像として収録。見るものを神々の森へと誘う・・・。
NHKDVD内容詳細より年間1500以上。境内の観光客の賑やかしさをよそに、1200年余の間、途切れることなく毎日毎日本殿や奥山でしめやかに静かに行われる神事。本来、神の姿は見えないものだし見てはいけないもの。神がお社からお出ましになりお還りになるときは、神輿を榊で覆い、神官は顔を布で隠す。それでもそこに神気は満ち溢れているのを感じることができるんだろう。
数々の貴重な秘事が淡々と進む映像。よけいなナレーションはなく沓音と衣擦れと楽奏と祈りの声。良い構成でした。
