NHKBSプレミアム 『知られざる在外秘宝 プロローグ〜名品100万点の流転〜』 22:00〜24:30

録画済。


プロローグだけでおなかいっぱい。5月の4回が楽しみです。1回目がスペインの蒔絵螺鈿洋櫃、2回目はイスラエルの浮世絵、3・4回で写楽。となると、今日ちら見だった焼き物・仏像系はやらないのかしら。6月以降も放送あるのかな。
デスカルサス・レアレス修道院のキンキラお宝部屋。蒔絵螺鈿洋櫃が随分落ち着いて見える(笑)。広重の団扇絵ってすごい。北斎の“酒樽を持ち上げる猩々”とか“漁師二人”とか知らんし、歌麿の“青桜六家選・松葉屋 粧ひ”の桃色の綺麗なこと。まさに桃の色。ティコティン氏の審美眼は確かですね。“レンブラント北斎ゴッホ展”なんて誰も思いつかない。ヴィクトリアアンドアルバート美術館マザラン公爵の櫃!*1。現地に行ってるのに見落としてるぞ私!(汗)。大英博物館柿右衛門のゾウさんも見落としてるぞ!。あんなにかわゆいのに!。セインズベリーのニコルさんの人目ぼれはすっごいわかる。常設じゃなかったんだろか。まあ展示多すぎるしね。ボストン美術館弥勒菩薩(快慶)は元興福寺のもの。廃仏毀釈から逃れた名品*2。セインズベリーのこれも鎌倉時代弥勒菩薩(作者不明)。30cmくらいの可愛らしく清らかな仏像。いまだに残る綺麗で緻密な彩色、翡翠らしき玉石の瓔珞、精緻な透かしの光背からすると女性の持仏だったのかな。これはごくごく最近、8年前に京都から出たもので、お公家さんのものだったそうな。
首藤定氏の行動には拍手。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200801160114.html

流出しまくりの日本の美術品。外国人が安値で買い叩きやがったんだろうと思う前に、その美を忘れていた日本人を恥ずべきでしょう。買い叩きでも買い漁りでも、日本美再発見してくれた外国人に感謝。こういう番組の度に書くけど、在外の方が安心だよ。すっごい大切にしてくれるもん。
「在外の美術品は言葉のない外交官」(by学習院大学教授・小林忠氏)
至言です。