NHKBSプレミアム 『新選組血風録』#5 “池田屋異聞” 18:45〜19:30

いやー永井君良かったよ。基本、話数も少なく土方が主人公ではない血風録で「鬼」な部分を見せていくのは難しいもんね。今までの唐突感は仕方ない。でも「吊るせ」と言った今日の土方の表情は素晴らしかった。山崎(加藤虎之介)と大高(池内万作)の戦いのくだりも秀逸。斎藤(尾関伸嗣)を残していくことで私闘にしない。更にもし山崎が斃されれば大高は斎藤が始末する*1。原作では山崎は池田屋で大高を討ちとってるけど、今回の演出の方がテレビドラマ的に映えます。そう、司馬サンの原作は地味というか、映像にするにはなかなかに難しいのであります(苦笑)。
「参ったなあ…」
に参りました。この総司(辻本祐樹)は司馬サン描くところの沖田総司に最も近いかもしれない。私が待っていた沖田総司かもしれない。
池田屋異聞”のタイトル通り、池田屋モノながら山崎の働きと彼と大高のエピがメイン。でも新選組のメインイベント・池田屋への討ち入りもおろそかにせず*2描かれてました*3。つーかやっぱこれ描かないとね(苦笑)。殺陣やカメラワークも見応えありました。回を重ねる毎にレベルアップ。何故磐音は回を重ねても…(以下自粛)。
殺陣といえば辻本君の殺陣は実に総司的な速さと華麗さ。初回から感じてたものの、やはり回を重ねる毎にね。
次回は“沖田総司の恋”。“前髪の惣三郎”が入るようだけど、どういうつくりになるのか楽しみ。

*1:何しろ事情を知ってるし。

*2:原作では池田屋の場面は1ページほど。

*3:お美代情報の使い方もあれならOK。