貴志祐介『鍵のかかった部屋』

鍵のかかった部屋

鍵のかかった部屋

大野君主役の月9の原作。わざわざ買って読んだわけではなく*1、オットが貴志氏のファンでウチにあったので読んでみました。
密室に特化してるので技巧的な面が目立つのはしょうがないかな。他作品も読んでるオットによれば、「もっとおもろいホンが書けるひとやのになあ」とのこと。短編密室トリックは中々に難しいんでしょう。
でもラストの『密室劇場』は、現場が小劇場の楽屋で殺されたのは劇団員という、なんだか色々想像を巡らしてしまう設定で楽しかったです。ちょっと栗本薫の『ぼくらの時代』シリーズを思い出しました。
勝手に脳内キャスティング。座付き作家・左栗痴子は片桐はいり、進行役・ジョーク泉は生瀬勝久。あとはだいたい大人計画の面々でカバーできます(笑)。
ところで大野君が演じる榎本径。大野君のキャスティングに不満はありません。が、原作では榎本は色白設定。ドラマではそこは捨てたわけですね(爆)。

*1:だいたいが、この私がそんな殊勝なことをするタマかいな。