児玉幸多編『日本史年表・地図』

日本史年表・地図(2012年版)

日本史年表・地図(2012年版)

高校の時から使ってて、95年にフルモデルチェンジして、今手元にあるのは2004年版。そろそろ買い直し時期かな。といっても、受験生じゃあるまいし、古代から幕末をうろちょろするだけの自分にとっては新版はたいして必要ないやね。
今時紙で繰る年表なんて時代遅れかと思いつつ、大河観たり歴史小説読んだり、諸々の古典の水先案内人としてこれほど便利なものはなく重宝しております。見開き2ページで年代・時代・天皇*1・政治・外交・経済・社会生活・文化(一般・文芸・仏教・美術)・世界史(東洋・西洋)と一度に観れるのが嬉しい。こういうののWeb版てあるのかな。あったとしても見にくいか。
12ページが丁度院政スタートの1086年から始まってて、こんな記述もあり*2

1145(久安1)新制九条を定む
○忠実、次子頼長を愛す

年表に記載されるということは、それなりの重要性があるからでございます。
思えば、大河の忠実(國村隼)が頼長(山本耕史)にもらした家盛情報。何気ないつぶやきとは思えない含みがありそうな。その含みを推測すると忠実も結構えげつなかったり。


余話。そうえいば、頼長の薫物ってなんでしょうね。濃ゆい黒方でしょうか。いやちょっと、近々身近で志野流若宗匠主催の懐石付きのお香の会*3が催されるもんですから、ふと。

*1:院政時はもちろん別項としてアリ。南北朝もわかりやすい。

*2:あと欄外に【参考資料 百錬抄本朝世紀中右記藤原宗忠)・台記藤原頼長)・玉葉九条兼実)・保元物語平治物語平家物語大日本史料第三編】とあり。高校生用の年表に『台記』載ってますわよ。でも高校時代、他の副読本には『台記』の説明はおろか記載すらなかったもんだから、歴史の先生に聞いちゃいました。

*3:平日の昼間なので行けませんけど。