NHKBSプレミアム 『薄桜記』#7 “殿中刃傷” 20:00〜20:45

録画済。


なんだか今日は、いつにも増して典膳(山本耕史)が美々しくみえました。
「儂は剣一筋に生きてきた。これからもそうするしかない。人に斬られて死ぬるか、人を斬って死罪になるか、先のことは分からぬが、そう長くは生きられまい。されば身辺を軽くして思い残すことのないようにしたい」
剣一筋に。そうありたいと願い、思いつつもままならぬ。
今回は、今まで言葉少なで静かな表情からは、想像することしかできなかった典膳の心中が丁寧にじっくりと描かれていたように思います。
そして忍ぶ恋。
「何か私におっしゃることは?」
「無い。話しだせば切りが無い」
無限の愛。いや、この時代単純なLOVEとしての“愛”は“恋”だね。無限の恋情。
「千春、これで安心して眠れる」
それでも、夢は見るんだろう。夢の中だけでも会いたいだろう。
そんなふたりの想いの間に割って入る権現与太郎皆川猿時)。典膳にやり込められ乞食に落ちぶれた与太郎に見せつけられる現実。何事もなければ、知ることもなかった、知らなくてもよかったアンダーグラウンド
白竿屋の人々はあたたかく迎え入れてくれてるけど、いつまでも変わらぬ安兵衛(高橋和也)の思いやりもわかるけど、典膳の苛立ちが募るばかりのように思いました。
松之廊下はここではきっかけにすぎません。あのシーンが短くて物足りないとか言ってるどあほうがいて吃驚したわ。


余話。カヲルさんの背中は皮一枚というより脂肪1cmくらいじゃなかろうか(爆)。